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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百五十一話 戦慄!断罪者(社会不適合者)だらけの宗教団体?その5
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『狂撃短刀』である。
『断罪陣』の発動により一時的に狂撃波動が使えない石間コウイチでも、己の生命エネルギーを『狂撃短刀』通して、狂撃波動に変換することで狂撃波動が放てるようになるのだ。
「残念だったな...この『狂撃短刀』はまだ試作品でなぁ...カエデが俺の断罪陣で失敗した教訓を今回お前たちを使って活かしたように、俺も断罪陣を使って一時的に狂撃波動が使えなくなった時のために、ちゃんと武器を用意しておいたのさ...」
施設の外から俺が先程、電話で呼んでおいたパトカーと救急車のサイレンが聞こえてくる。
キリカが叫ぶ。
「チッ、増援が来たぞ!どうするテツヤ!」
「とりあえず、狂撃波動を使って、アジトに戻るぞ!」
「させるかよォォォォォォォォォォォォォォォォッ?」
俺は狂撃短刀から再び狂撃波動を、撤退を始めたテツヤとキリカに向かって放つ。
テツヤは地面に。
キリカは天井に作った狂撃波動の影からカエデのいる協会の地下へと撤退を始める。
撤退を始めたテツヤとキリカに、俺の放った狂撃波動が直撃すると思われた、次の瞬間。横から放たれた狂撃波動がテツヤとキリカに直撃するはずの狂撃波動を相殺すると同時に俺の全身を包む。
「ぐあああああああああああああああああああああああッ?」
(ちっ、また新手か...)
撤退を完了したキリカとテツヤ。
そして、俺の目の前には依頼人、林マスニが立っていた。
「お前の敗因は、敵が二人だけであると決めつけてしまったことだ...」
「ふん、そういうお前はいいのか?警察と救急が、もうそこまで、来ているんだぜ?」
「相手の心配をしている場合かい?」
俺の全身を激痛がはしる。
「ぐあああああああああああああああッ!」
「私が先生から授かった狂撃波動の力は『毒』。私の狂撃毒波動を受けた者は断罪者(社会不適合者)になることもなく必ず死ぬ...そう、たとえ、それが石間コウイチ、お前であってもだ...」
狂撃毒波動の使い手、林マスニが地面に手をかざすと、地面に大きな影が広がる。
地面に横たわっている断罪者(社会不適合者)から正常な社会人に戻ったばかりの信者達が地面にできた影に吸い込まれていく。
「お前、いったいなにをするつもりだ...!」
「お前の断罪陣で正常に戻った、私の息子も信者達も...先生の狂撃波動でまた断罪者(社会不適合者)にしてしまえば、先生の計画はまた動き出す...」
「貴様...自分の息子のカレイまで犠牲にするつもりなのか...」
林マスニはふいに切なそうな表情になるも、何も言い返さずに、地面にできた大きな影を使って、自分自身と息子と信者たちをどこかへと転送した。
宗教団体アイビリーブマイセルフの施設内に取り残されたのは毒に苦しむ石間コウイチと酔いつぶれて気を失っている奈良見ルナだけだった。

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