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機械の夢
第01部「始動」
第09話
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か!?』
『これが奴らなら…頼むラムダ。力を貸してくれ』
 もし奴らと軍が繋がったのなら…それを確認しておかないと…
 浮かぶのは、天真爛漫な笑顔。そして銀糸。
 2人にもし危険が及ぶなら…
『…分かりました。マスターは強情です…その代わり、危なくなったらジャンプで逃げてください。アカツキ会長に許可を頂きました』
『分かった。アカツキに礼を言っといてくれ』
『マスターが自分で伝えるべきです』
 近場のエステに乗り込む。
「俺が伝えるべき…か」
 ラムダが俺の言葉に拒否してきたのは初めてだ。今までは何を言っても、その通りに動いた。
 体を持ったことで何か変わったのか?いや今までも機械らしくないと散々思わされてたんだ。今になってそれが発露しただけか。
 エステを起動させる。
 システムを立ち上げて設定を弄る。普通ならそんなことは出来ないが、俺のナノマシンは普通じゃない。それにラムダが補助をしてくれているおかげで、書き換えは直ぐに済んだ。
『セーフティは全て解除しました。ですが、その状態での使用は長く持ちません。座標設定は完了していますので、機体の制御が崩れたら直ぐに脱出してください…聞いていらっしゃいますかマスター?』
『ああ。聞こえている。頼むぞラムダ』
『!はい。ハッチ開放します………そんな…こぇ…ずるぃです』
 小さくなって聞こえなくなってきたラムダの声を聞く。
「……やはり俺は…」
 復讐を止められない…
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