第八話 生贄の神々その十
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「そういえばな」
「どないした?」
「いや、あの三人やが」
中里に応えて話した。
「神々に勝ったらな」
「こうしてか」
「飲んでたんやろなってな」
「思ったか」
「そやろな」
「絶対にそやろ」
中里はジョッキでビールを飲みつつ応えた。
「あの三人もな」
「酒好きやな」
「特にエカテリーナちゃんはな」
彼女はというのだ。
「めっちゃや」
「酒好きやな」
「それで量もや」
飲むそれもというのだ。
「無茶苦茶や」
「多いな」
「綾乃ちゃん位にな」
「綾乃ちゃんとどっちが酒強いか」
「わからん位な」
そこまでというのだ。
「好きやからな」
「それでやな」
「もうな」
それこそというのだ。
「勝ったらな」
「こうして飲んでたな」
「絶対な」
「ああ、その方でしたら」
酒を運んできている店の女が答えた、昨日応対してくれていたその女で今日も実に明るい表情をしている。
「もうそれこそです」
「飲んでたか」
「ウォッカを」
この酒をとだ、リーに話した。
「もう一樽空ける感じで」
「ウォッカを樽か」
さしもの羅もそれには驚いた。
「流石やな」
「他の方も飲まれていましたが」
「エカテリーナちゃんはか」
「もうウォッカをです」
この酒をというのだ。
「本当にです」
「樽空けるレベルでか」
「飲まれていました」
そうだったというのだ。
「私達も驚きました」
「そやろな」
「ほんまあの娘と綾乃ちゃんどっちが上や」
シェリルもビールを飲みつつ思った。
「一体」
「それな」
羅もビールを飲みながら思った。
「ほんまな」
「気になるところやな」
「綾乃ちゃんもめっちゃ飲むけどな」
「エカテリーナちゃんも負けてへんな」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「一度飲み比べて欲しいな」
「どっちが上か」
「うちの方が弱いで」
綾乃はワインをまた一杯一気に空けてから言った。
「うちは基本日本酒やけど」
「今はワインやけどな」
メルヴィルはビールのジョッキを手に笑って話した。
「そやけどなや」
「日本酒もワインも同じやん」
「同じ?」
「アルコール度は」
「ああ、そやったな」
メルヴィルも言われて頷いた。
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