第六十八話 夏の服なのでその十
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「物凄くてね」
「その肥満が」
「食べてるものが違うのよ」
「カロリー高いのね」
「滅茶苦茶ね、だからね」
「牛丼もなのね」
「ダイエット食なのよ」
その範疇に入るというのだ。
「お肉入ってるけれど赤身多めで調理の仕方もカロリー少ないやり方だし」
「アメリカ人から見たら」
「玉葱入ってるし生姜も入れられるし」
「紅生姜ね」
「あとご飯、お米はアメリカじゃお野菜で」
「お野菜多いから」
「もうね」
それこそというのだ。
「アメリカじゃ見事なよ」
「ダイエット食なの」
「ヘルシーなね」
「そうなのね」
「その牛丼もあって」
それでというのだ。
「おうどんもあるのよ」
「そうなのね」
「それでもね、洋食になると」
アメリカから来た娘はどうかという顔で述べた。
「あまりなのよ」
「アメリカにはないの」
「それでオムライスはね」
「アメリカにはないの」
「少なくとも私は知らなかったわ」
「そうだったの」
「それで日本で食べて」
そうしてというのだ。
「これは美味しいってね」
「なったのね」
「そうよ、確かに我が国は世界中のお料理が食べられるけれどね」
「ないものもあるのね」
「日本料理もあってもね」
「そういうことね」
「ええ、ちなみにね」
唐揚げを食べながら理虹に笑って話した。
「イギリスやアイルランドのお料理はね」
「最初はそこから移民の人達来たのよね」
「そうだけれどこっちのお料理はね」
「イギリス料理はね」
それこそとだ、理虹は飲みつつ応えた。
「有名過ぎるから」
「しかも移民の人なんて大抵身一つで来るでしょ」
「食べられなくなったから移民したとか?」
「そんな人も多かったから」
今話に出たアイルランド移民の多くもそうであった、十九世紀中頃アイルランドを襲ったジャガイモ飢饉を逃れてのことだった。
「もう食べられればいい」
「味はどうでもよかったから」
「我が国は長い間お料理はよくなかったし」
「イギリスとかアイルランドからの人達のお料理は」
「もうね」
「よくないのね」
「そうよ、ドイツ系だとソーセージがあって」
この食べものがというのだ。
「ザワークラフトもあるけれどね」
「結構いけるわね」
「フランス系、イタリア系、中国系はいいし」
「何処もお料理いいわね」
「ギリシア系もあってね、日本や韓国もあるけれど」
それでもというのだ。
「イギリスとかアイルランドになると」
「よくなくて」
「それで移民の人達はね」
「身体一つね」
「そんな感じで来てたのよね、それでも今はね」
「アメリカも結構お料理いいわね」
「そうなったのよ」
これがというのだ。
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