第六十八話 夏の服なのでその九
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「世界の大抵の国の人はよ」
「そう思うのね」
「ルーツは他の国にあっても」
「今はなのね」
「日本のお料理よ」
「そうなのね」
「特にカレーはね」
この料理はというのだ。
「そうよ」
「カレーは特になのね」
「オムライスだってね」
「あんたオムライス好き?」
「好きよ」
はっきりと肯定した返事だった。
「あれははじめて食べた時驚いたわ」
「美味しくて?」
「そう、それでね」
その為にというのだ。
「驚いたわ」
「そうなのね」
「特にご飯をドライカレーにして」
そうしてというのだ。
「ルーもかけると」
「いいの」
「つまりオムライスカレーね」
理虹に笑って話した。
「これがよ」
「あんた一番好きなの」
「これ最高よ、一回食べてみて」
こうも笑って話した。
「本当にね」
「それじゃあね」
「食堂にもあるから」
学校のというのだ。
「お勧めよ」
「じゃあ今度食べてみるわね」
「そうしてね、しかしね」
「しかし?」
「いや、オムライスは暴力よ」
アメリカから来た娘はこうも言った。
「あんな美味しいものそうはよ」
「ないの」
「アメリカって物凄く色々な人達いるでしょ」
「民族的にってこと?」
「移民の国だからね」
このことは伊達ではない、アメリカという国はまさに移民が入ってきてそのうえで成立し発展してきた国であるのだ。
「色々な国から人が来て」
「それぞれの国のお料理があるのね」
「和食だってあるしね」
日本の料理もというのだ。
「お寿司もお刺身もね」
「それで寿司バーとかあるのよね」
「おうどんも食べられるわよ、牛丼だってね」
この料理もというのだ。
「ビーフカップって言ってね」
「あるのね」
「ちなみにダイエット食だから」
「牛丼がなの」
「アメリカって肥満が問題になってるでしょ」
理虹にすぐにこのことを話した。
「実際太ってる人多いし」
「そうよね」
理虹もそれはと応えた。
「ただ太ってる人が多いだけじゃなくて」
「その太り方もね」
「凄いわね」
「中国とかメキシコ、ブラジル、オーストラリアも問題になってるらしいけれど」
「あとイギリスもって聞いてるけれど」
「我が国は特にね」
アメリカはというのだ。
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