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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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休み明けの初出勤の日だったが、グラウンドもじめじめしていて、借りる人も居ないので、暇な一日だった。部屋に帰るとななのちゃんが待っていた。
「お帰り シチュー煮込んでいたんだぁー シュウ君の晩ご飯にと思って」
「それはありがたい けど ななのちゃん 昨日も買い物してくれてるし 使わせてるネ 払うよ」
「いいの お年玉くれたじゃない」
「それはそれ! お年玉は君が欲しいものに使いなさい」
「だからー 私の欲しいものは シュウ君のためになるものにー」
「だけどー ちょっと 違うんだよなー 例えば ゲームとか洋服とか」
「いいの ななは 洋服も着て行くとこないもん あっ スケッチブック 新しいの買ったの」
「そうか それはそれでいいけど 今後のこともあるし ななのちゃんに 幾らか預けておくよ 僕のために使う用 無くなったら、又、言うことネ でも、あんまり高いものは買わないこと」と、戸惑っているななのちゃんに5千円を渡していた。
「じゃぁ わかった 私 お嫁さんになる勉強だね」と、大切そうに何かの袋にしまっていた。
「ななのちゃん 財布無いのか?」
「うん 持ってない お金持つこと無かったもん」
僕は、しばらく考えていたけど、適当なものが無かったので、自分の財布を空にして
「とりあえず これを使いなさい 明日 ななのちゃんの使いやすそうなの 買ってきなさい この範囲内で」と、又、2千円を渡していた。
「うん なんか ななは シュウ君に迷惑ばっかー掛けてんネ」と、又、悲しそうに下を向いていたから
「そんなことは無いよ 僕は こうやって ななのちゃんが来てくれているのって うれしいんだよ」
「ほんとー ななも シュウ君と一緒に居られるのって しあわせ 明日も、なんか作って待ってるネ」と、笑顔が戻っていた。
「そうか もう 公園に行かないの?」
「うーん 寒いし ここのほうが安心できる だめ?」
「いや べつに 構わないけど ここが良いのなら それで良いよ」
僕は、心の底では、罪悪感を覚えていた。なんか、ななのちゃんと一緒に居ると、いつか 自分が悪魔になってしまうんじゃぁないかと恐れていたのだ。
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