269 魔女と公爵夫人
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木君って唇紫だけど、大丈夫なの?」
「え?ああ、これは生まれつきなんだ」
「そっか、顔色いつも悪いのかなと思ったけど、そうじゃないのね」
「いやあ・・・」
そして二人は一緒に眠るのだった。
そして翌朝。一人の僧と三人の高校生が進んでいた。高校生の名は島あけみ、高崎ゆり子、中本遥人。彼らは岡山県から来た高校生で領土攻撃班に割り当てられていた。高崎には杖を持っているのだが、それには様々な雲を精製する能力があり、飛行可能な雲を出して皆を乗せて飛行していた。
「法然さん、ここに敵が来とるノ?」
島が聞いた。
「ええ、その通りです。皆さん、心の準備をよろしくお願いいたします」
法然。嘗て平安後期から鎌倉時代までの上人として生きていた僧は敵を察知していた。
「おうよ」
中本はポケットから勾玉を取り出した。この勾玉は遠距離攻撃および特殊な防御を行う事が可能である。また彼は見聞の能力を有している為、敵の気配も察知可能だった。
「向こうの方角だな!」
四人はやや東寄りの方角へと向かう。
ラ・ヴォワザンは針金が示す方角と共に進む。
「おお、こちらにも近づいているのか・・・。嬉しい話だな」
そして別の女性と遭遇する。
「やあ、おはよう、ラ・ヴォワザン」
「ああ、これはモンテスパン公爵夫人。おはようございます」
「レーニンの命を受けてまた杖の所有者を捜索しているようだが」
「ああ、今その所ですが、順調ですよ。何しろ私が用意した人形を戦わせてその人形に探知能力をつけておいたのです」
「そうか、なら易々と探し出せるわね。私にも手伝わせておくれよ」
「ええ、勿論」
二人は杖の所有者を討伐すべく進みだす。しかし、途中でラ・ヴォワザンが怪しげな気配を感じ取った。
「どうしたのか?」
「向こうの方から邪魔が入ったようです。返り討ちにしましょう」
そこに僧が一名、そして少年少女三名が雲の上に乗って近づいて来ていた。
「おい、そこのあんたら!」
「何よ、邪魔ね。消えて貰おうかしら」
モンテスパン公爵夫人は攻撃した。しかし、結果が発動されて防御された。
「ふ、極東の宗教の力ね」
モンテスパン公爵夫人はそう呼んだ。
「左様。この浄土の力で防がせて貰った」
僧は答えた。
「我が名は法然。貴方方を成敗させていただく!」
「ふ、やれるものならやってみな!」
一人の男子が光線の遠距離攻撃を仕掛けた。
「甘い!」
モンテスパン公爵夫人はその光線を防御した。それを歪曲させて跳ね返す。
「南無阿弥陀仏!」
僧が念仏を唱えて光線を消滅させた。
「次は貴方方の番ですぞ」
「やれるものならやってみな!」
ラ・ヴォワザンは
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