第八話。トリックスターロキ。
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本人ですら分かってない様子だ。フレイヤも驚いていた。
「あらアレンじゃない。どうしたのそんなに殺気立てて?」
「お前もしかしてしなくてもフレイヤ様の眷属か?」
「クソ!何で起き上がれないんだ!?」
聞いちゃいないし。フレイヤも他人事のように呑気だし。ちなみに立てない理由はコレも合気道だ。合気道では相手の手を握って立てなくする技術があるが、俺は踏みつけて立てなくすることできるのだ。
その騒ぎにかけつけて次々と眷属や他のファミリアの冒険者だと思われる人が来る。更には襲われたやつに罵詈雑言を罵倒を吐かれる。君この状況でよく言えるね。あと文句言いたいのは俺の方だよ?俺の方が襲われたんだよ?
「なんやなんや!この騒ぎわって、またお前かい!もうええ加減にせえよ!」
人々をかき分けて怒りながらズガスガと鳴らして歩いてそうなガニ股で入って来た。赤髪の細めのスレンダー美女だった。気配から察するに彼女も女神なんだろう。
「あらロキ。どうしたのそんなに怒って?」
フレイヤがそう聞くとロキと言われた彼女はブチ切れたようでフレイヤに拳骨をする。喰らったフレイヤはふぎゃと可愛らしく痛がる。美人なくせに可愛らしい反応するんだな。そこは女の子って言ったところか。
「それで自分見ない顔やけど何者や?」
ロキは一通りお説教をすんだら俺に視線を向けて話して来た。正直にまたこの話かよと思った。神様には俺はどう見えてるの?化け物にでも見える?いやまあ、ステイタスは化け物に近いかもしれんが。
「私は…」
「私の伴侶候補よ」
突然とフレイヤが横から俺の言葉を遮るように言う。静まり返った瞬間に皆んなが一斉に驚きの大声を上げる。その声は噂と共にオラリオ中に鳴り響いたらしい。
この時の俺は何のことかさっぱりわからなかった。いきなりオーズって言われても俺にはわかんなかった。それを聞いてフレイヤの眷属達が殺気だてる。
踏んでいたアレンと言われていた猫人もさらに力を強くして起きあがろうとする。本当は離したくないのだがこれ以上は壊れてしまう。俺がしょうがなく離すとアレンは起き上がり再び襲い掛かろうとするが、フレイヤが間に入って止めた。
「フレイヤ様!そこをおどきください」
「ダメよアレン。彼とは仲良くしなさい」
「無理です!こんな奴がフレイヤ様のオーズだなんて認められません」
「そんなこと言って、貴方達はどんな人を連れて来てもそう言うじゃない」
「いいえ!そうじゃあありません!後ろの女2人は奴の女ですよね!こんなフレイヤ様以外に女を連れている男なんて相応しくありません!」
「確かにちょっと嫉妬しちゃうけど、ほら英雄色を好むって言うじゃない?まあ、最後は私が勝つけどね」
うん。おっしゃる通りです。でもねフ
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