第八話。トリックスターロキ。
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てもダメですか?」
「そうですよ。フレイヤ様もこんなにお願いしてるではありませんか?」
「あら2人は乗り気みたいで嬉しいわ。どう?2人もこう言ってるし私個人としてもとても嬉しいわ」
コレはチャームを使われているな。正確には俺に向けて使ったと思われるが、俺にはそう言う類のものは効かない。ヒルデ達にはその流れ弾的なものに当たったんだろう。流れ弾でこの威力凄まじい力だな。
俺は握られて2人の手を取ってツボを押して刺激する。次の瞬間に脳に電流みたいなのが走り激痛が走る。痛さに悶えるが2人は申し訳ありませんと言って正気に戻った。
「凄いわね。私の魅了が効かないだけじゃなくて人のを解除できるなんて、ちょっとやそっとでは解けないのよ?」
「いや、イタズラに力をばら撒くのは辞めてください」
「そうね。どうやら貴方には効かないみたいだし。あ〜ぁ、魅力が効かないなら無理やり入れるのはダメみたいね」
フレイヤは残念そうにしてソファーにうつ伏せになってもたれかかり。そっと俺に顔を向けてジト目で見つめて来た。
「ねぇ?どうしてもダメ?」
「ダメですね」
「む〜!」
俺がキッパリと断るのを面白くないのかほっぺをパンパンに含まらせてむくれている。美人なくせに可愛い顔もできるのかよ反則じゃね?まあ、俺には効かないけどね。
「さて、お話しも終わったようですし俺達はコレで失礼させてもらいますね」
「えっ?帰るの?」
「えぇ、そろそろ査定も終わったみたいですし」
入り口の前で申し訳なさそうにアドルスキーが立っていた。
「じゃあお金受け取ったらもう少し話しましょ?」
「いや〜、私たちまだ食事をとってないですよ。お腹がぺこぺこでして」
「なら一緒に食べましょう。奢ってあげるわ」
そ言ってフレイヤは俺腕に抱きついて来た。let's go〜!!と言って楽しそうに笑った。俺達は強制的に連れて行かれた。金をもらい店を出て街を歩くと注目の的にされてしまう。
それはそうだろう。あの天界一の美の女神様フレイヤが見ず知らずの男と一緒に歩いてるんだから、街ゆく人達はヒソヒソと噂話をする。まるで動物園のパンダにもなった気分だ。
「フレイヤ様から離れろぉおおおお!!」
突然と鬼気迫る物凄いスピードと勢いで槍を向けて走ってくる1人の男がいた。セリフから察するに眷属の子なんだろう。でもよそんな勢いで来たら普通の人だったら死ぬで?俺じゃなかったらどうするの?
男が俺に衝突すると物凄い勢いだから土煙を撒き散らす。誰もが俺が死んだと思われたが、土煙から現れたのは襲って来た男が俺に踏みつけられている姿だった。
俺は合気道で男を地面に叩きつけて背中を踏んづけて動けないように拘束する。あまりにも一瞬すぎる出来事だったためやられた
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