暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンに異世界人が行くのは間違ってますか?
第五話。ディーマン。
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
そうになるから開き直って連れて来た方がいいかもしれないな。

「すまないな。同じ仲間になる後輩だ。先輩としていろいろと面倒を見てくれ」
「先輩。そっか…。私先輩になるのか」

何やらヒルデが呟いている。上手く聞き取れなかったがどうしたんだろうか?俺は心配になって見つめるが次の瞬間に笑顔を見せる。

「お任せくださいご主人様。先輩としてビシバシ鍛えます」

何やら自分の中で吹っ切れたようだ。よく一匹狼などと言う言葉があるが、実際は狼は仲間意識が非常に高い。その本能的な何かがヒルデを前向きにさせてくれたのかもしれない。

「それじゃあ…」
「どうされました?」
「いやその…」
「…私もぜひご一緒させてください」

一緒に行くかどうか、どっちが良いのであろう。あまり良い思い出も無さそうだし連れて行かないほうがいいと思ったが、つい口がそこまで出て来てしまったが、ヒルデは何となく察してくれたようで、ついて行ってくれるそうだ。






「いや〜、恐れ入りました。まさかここまで上者に化けるとは思いもしませんでした。どうですか?今なら最低でも200万以上で買い取りますよ」
「バカ言え。絶対にやらんわ。ヒルデとは死ぬまで添い遂げるって決めてるんだよ」

奴隷商に来るなり見違えたヒルデを見てふざけた事を言い出した。答えはもちろんNOだ。まあ、それだけヒルデを評価してくれたことは褒めてやろう。

俺なら百万であろうが一千万であろうが即即決で買うからな。ヒルデも出しゃばることなくおとなしくしているが、俺は見てるぞ尻尾がご機嫌に揺れているのを。

「それでこの前と違った奴隷は入っているのか?」
「入っているには入っているのですが…」
「何だ渋って、また訳ありか?」
「はい。実は昨日金と一緒にディーマンを押し付けられまして」

ディーマン。羊のツノを待ったアルビノの亜人種で、山羊の頭に人間の体を持った悪魔バフォメットを連想させて、悪魔の血が混ざっていると言われ、昔から嫌われている種族らしい。

俺からしたらファンタジー美女キター!って感じなんだがな。何でもディーマンは千年以上前に神が降臨前に多種族との戦争に負けて、人々が寄りつかない最果ての地に追いあられてひっそりと暮らしているらしい。

ごく稀にティーマンの掟を破ったのか何をしたのかわからないが、里から追放されて人間に捕まって奴隷として売られる事があるらしい。

この先あと何度拝めれるかわからないディーマンを見たいと思い。奴隷商に案内してもらった。そして、そこには今にも死にそうで、ガリガリに痩せこけていて餓死寸前な無気力なディーマンがいた。

「かなり傷ついていまして、おそらく前の奴隷商に酷くやられたんてましょう。物凄く警戒します」

見てて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ