第八十三部第三章 今だ目覚めずその三十九
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「我々はその中で己の全ての力を出す」
「そしてことに向かう」
「コーランにいる者達もそうだな」
「はい、誰もがです」
まさにとだ、アルマザールはアッディーンに答えた。
「果敢に生きて」
「そしてだな」
「ことを果たしています」
「人は前を向く、ならばな」
それならというのだ。
「その前に進む」
「それこそがですね」
「アッラーが決められた人のすべきことだ」
「困難であろうとも向かい」
「己の全てを尽くす」
「我々は勝利の為にですね」
「そうすべきだ」
全てを尽くすべきだというのだ。
「逆転されまいとだ」
「動くべきですね」
「諦めずにな」
「ではですね」
カーシャーンは鋭い目で述べた。
「第二次防衛ラインを突破し」
「そうしてな」
「そこからは、ですね」
「敵の軍、そして星系をな」
そういったものをというのだ。
「倒して手に入れてな」
「ティムールの国力をですね」
「奪っていく、敵の国境を突破してからは迅速に進んだが」
それはというのだ。
「その後はな」
「時間をかけることもですか」
「想定している、だが」
「それでもですね」
「私の考えは変わらない」
こうカーシャーンに話した。
「やはりだ」
「戦争は、ですね」
「行うならな」
「長くはしない」
「それは愚だ」
戦争を長く行うことはというのだ。
「行うならだ」
「迅速に行い」
「迅速に終わらせる」
「そうすべきですね」
「これだけ国力を消耗するものはないからな」
それだけにというのだ。
「だからだ」
「迅速にですね」
「終わらせる、この戦争もな」
「では」
「そのことを念頭に置いてだ」
そのうえでというのだ。
「これから敵の防衛ラインへの攻撃を行うが」
「その後は、ですね」
「今言った様に戦争を進めていく」
こう話してだった、アッディーンはオムダーマン軍を敵の防衛ラインに向かわせてだった。そのうえで。
敵の防衛ラインを見て全軍に指示を出した。
「通常艦艇は前に出るな」
「今はですね」
「時を待つのですね」
「そしてあの艦艇をだ」
これをというのだ。
「動かしてだ」
「そしてですね」
「敵の防衛ラインに攻撃を仕掛ける」
「そうするのですね」
「急ごしらえの筈だが」
文字通り突貫工事で築き上げた防衛ラインである、アッディーンは目の前のティムール軍の防衛ラインはそうだと聞いている。
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