暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十三部第三章 今だ目覚めずその三十九

[8]前話 [2]次話
「我々はその中で己の全ての力を出す」
「そしてことに向かう」
「コーランにいる者達もそうだな」
「はい、誰もがです」 
 まさにとだ、アルマザールはアッディーンに答えた。
「果敢に生きて」
「そしてだな」
「ことを果たしています」
「人は前を向く、ならばな」
 それならというのだ。
「その前に進む」
「それこそがですね」
「アッラーが決められた人のすべきことだ」
「困難であろうとも向かい」
「己の全てを尽くす」
「我々は勝利の為にですね」
「そうすべきだ」
 全てを尽くすべきだというのだ。
「逆転されまいとだ」
「動くべきですね」
「諦めずにな」
「ではですね」
 カーシャーンは鋭い目で述べた。
「第二次防衛ラインを突破し」
「そうしてな」
「そこからは、ですね」
「敵の軍、そして星系をな」
 そういったものをというのだ。
「倒して手に入れてな」
「ティムールの国力をですね」
「奪っていく、敵の国境を突破してからは迅速に進んだが」
 それはというのだ。
「その後はな」
「時間をかけることもですか」
「想定している、だが」
「それでもですね」
「私の考えは変わらない」
 こうカーシャーンに話した。
「やはりだ」
「戦争は、ですね」
「行うならな」
「長くはしない」
「それは愚だ」
 戦争を長く行うことはというのだ。
「行うならだ」
「迅速に行い」
「迅速に終わらせる」
「そうすべきですね」
「これだけ国力を消耗するものはないからな」 
 それだけにというのだ。
「だからだ」
「迅速にですね」
「終わらせる、この戦争もな」
「では」
「そのことを念頭に置いてだ」
 そのうえでというのだ。
「これから敵の防衛ラインへの攻撃を行うが」
「その後は、ですね」
「今言った様に戦争を進めていく」  
 こう話してだった、アッディーンはオムダーマン軍を敵の防衛ラインに向かわせてだった。そのうえで。
 敵の防衛ラインを見て全軍に指示を出した。
「通常艦艇は前に出るな」
「今はですね」
「時を待つのですね」
「そしてあの艦艇をだ」
 これをというのだ。
「動かしてだ」
「そしてですね」
「敵の防衛ラインに攻撃を仕掛ける」
「そうするのですね」
「急ごしらえの筈だが」
 文字通り突貫工事で築き上げた防衛ラインである、アッディーンは目の前のティムール軍の防衛ラインはそうだと聞いている。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ