第八十九話 遊ぶことその六
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「普通は残るのよ」
「身体を焼いても骨はですね」
「やっぱり骨は強いから」
人間の身体の中でというのだ。
「犬や猫だってね」
「火葬したらですね」
「骨は残るのよ」
「それでお骨を収めますね」
「そうするけれど」
それがというのだ。
「覚醒剤中毒になったら」
「骨もボロボロで」
「灰だけよ」
後に残るのはというのだ。
「そうした風になるから」
「本当にやっていいことはないですね」
「咲っちよく覚えておいてね」
咲にボールをアーチを描いて投げて話した。
「それが覚醒剤でね」
「麻薬ですね」
「手を出していいことはないのよ」
「それも何一つ」
「しかもお金かかるし」
「お金出して犯罪やって」
咲はボールを受け取りつつ述べた。
「身体も心もボロボロですか」
「そうよ、そうなるから」
だからだというのだ。
「絶対にやらないことよ」
「逆に言うと何でやるのかですよね」
「気持ちいいからっていってもね」
「廃人になってまでする快楽なんてないですよ」
それこそとだ、咲は言った。
「この世には」
「本当にそうよね」
「私がするのはお酒だけですね」
未成年だがそれはとりあえずスルーした、公の場では飲んでいないのでそれでいいとしたのである。
「煙草も吸わないですし」
「煙草もね」
「身体に悪いですしね」
「昔は吸う人多かったけれどね」
成人男性は特にだ。
「もうステータスみたいにね」
「吸う人多かったですね」
「けれど煙草もね」
これもというのだ。
「正直言ってね」
「身体に悪いですね」
「癌とかにもなるから」
それの原因になることはよく言われていることだ。
「ニコチン切れたらいらいらするそうだし」
「やっぱり身体に悪いですね」
「校則で禁止されてるしね」
そうなっていない中学高校もないであろう。
「むしろお酒よりも厳しいわね」
「煙草のことは」
「火事の元にもなるし」
「煙草のポイ捨てとか寝煙草とか」
「そうした事件もあるし」
「猫型ロボットの漫画でもでしたね」
咲はボールを受け取りつつ日本人にとって永遠の友人であるこの名作漫画の話をした。
「煙草のポイ捨てから火傷したり」
「火事になってるわね」
「そうしたお話ありますね」
「歩き煙草が擦れ違う人の手に触れたら」
そしてその人が火傷をすればというのだ。
「傷害罪よ」
「それだけで」
「歩き煙草なんてする方が悪いから」
完全にというのだ。
「だからね」
「そうした時はですね」
「もう素直にね」
「治療費払うしかないですね」
「下手したら言い値だけれどね」
被害者側のというのだ。
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