第八十九話 遊ぶことその三
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「相当に身体に悪いわよ」
「一日徹夜だけでも身体にかなり悪いですからね」
「それが一週間になるとね」
それこそというのだ。
「もうかなりよ」
「身体に負担かかってますね」
「心にもね、だから覚醒剤に溺れたら」
その時はというと。
「破滅しかないわよ」
「手を出すこと自体も駄目で」
「ましてや溺れたらね」
「破滅ですね」
「そうよ、当然使ったら捕まるけれど」
法律に反するからである、尚終戦直後は覚醒剤はヒロポンと呼ばれ普通に煙草屋で売られてもいた。
「何度捕まってもよ」
「やってる人いますね」
「そうでしょ、タレントさんで」
「何がいいのか」
咲はプールの中で首を傾げさせた。
「私さっぱりわからないですが」
「気持ちいいらしいけれど」
「使うとですか」
「物凄くね」
まさにというのだ。
「そうらしいわ」
「あの、それでも身体も心もボロボロになるなら」
「使ったら駄目よね」
「法律で禁じられるのも当然です」
覚醒剤がというのだ。
「それこそ」
「そう思うなら咲っちはね」
「使わないことですね」
「絶対にね」
「そうします、気持ちよくなりたいなら私飲みますよ」
先輩と水球のキャッチボールを続けつつ話した。
「お酒を」
「それが正しいわ、ただお酒もね」
「溺れると駄目ですね」
「これも身体壊すから」
アルコール中毒に陥ってだ。
「心もね」
「溺れないことですね」
「そうよ、何でも溺れない様に注意しないとね」
「それで最初から手を出すと駄目なものもありますね」
「麻薬とかね」
「そうですね、というか覚醒剤なんてしたらどれだけ怖いか」
咲は真顔で述べた。
「言うまでもないですね」
「長生きはね」
「出来ないですね」
「だって身体も心もボロボロになるのに」
その両方がだ。
「長生き出来る筈がないわよ」
「それでするなんて」
「最初から馬鹿なことよ」
「ですね、私煙草も吸わないですし」
そもそも未成年であるがだ。
「ましてや覚醒剤なんてね」
「しないことよ」
「本当にそうですね」
「歯もボロボロになって」
身体全体がそうなるなら当然歯もそうなる。
「総入れ歯とかね」
「なって何か入れ歯から電波を受信とか」
「そうしたことも言い出すそうだから」
覚醒剤中毒の症例の一つである。
「だからよ」
「いや、しないことですね」
「最初からね、覚醒剤じゃなくても」
「麻薬は全部駄目ですね」
「魔薬と書いてもね」
その様にしてもというのだ。
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