第一幕その三
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「最近オズの国で人気だからね」
「美味しいんですよね、お豆腐」
「あっさりしていて食べやすくて」
「癖がなくて」
「どんな調味料にも合って」
「お料理もしやすいですね」
「皆そう言うね、ただ食べた人が言うにはね」
こうも言う樵でした。
「固さはそれぞれらしいよ」
「固いお豆腐もあるんですね」
「柔らかいお豆腐だけでなく」
「今僕達が食べているお豆腐は凄く柔らかいですが」
「ちょっと力を入れて箸で摘むと壊れます」
「物凄く脆いですが」
「柔らかいことは柔らかくてもね」
そうであってもというのです。
「柔らかさに範囲があるらしいね」
「それありますね」
「作り方によって違いますし」
「あと使うお水によってもです」
「お豆腐って固さが変わりますね」
「確かに柔らかいですが」
「差があるみたいだね、一口にお豆腐といっても」
それでもというのです。
「色々だね」
「種類もそうですし」
「固さも違っていて」
「一口にそう言っても」
「本当に違いますね」
「そうなっていますね」
「そうだね、それも面白いよね」
お豆腐の違いもというのです。
「お話を聞くとね」
「私も大好きなんですが」
恵梨香は豆腐料理お野菜とあえたそれをとても美味しそうに食べながら樵に対して笑顔で答えました。
「親戚で大好きな人がいまして」
「そうなんだ」
「はい、夏は冷奴で」
そちらを食べてというのです。
「冬は湯豆腐をです」
「食べているんだね」
「いつもそうしています」
「そうなんだね」
「毎日食べてもいいっていう位に」
そこまでというのです。
「お豆腐が好きです」
「それはまたかなりだね」
「お米の次位だそうです」
「お米だね」
「はい、そうです」
「実はギリキンに行くのはお米の為なんだよね」
樵は笑って答えました。
「それと南瓜の為なんだ」
「お米と南瓜ですか」
「その二つの為ですか」
「ギリキンに行くのは」
「そうなんですね」
「樵さん達は農業のことで行かれるんですね」
「そうなんだ、今度あちらで大規模な水田と南瓜畑を開拓するけれど」
樵は豪華な日本のご馳走を食べながら言ってきた五人に答えました。
「僕は開拓で木を切ってね」
「あっ、かかしさんは稲ですね」
「お身体の中藁ですから」
「ジャックは南瓜」
「まさに適材適所」
「それで、ですね」
「それで三人で行ってね」
そうしてというのです。
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