11話 Fateful encounter【運命の出会い】
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いそうな彼がなぜ???と。
そんな困惑に構わず、速人は俺の膨らんだポケットに目をやり、微妙な表情を見せる。
「さては……また賭けたな?」
「あぁ???5ゲーム【打って】きた。」
「全く、麻雀にポーカーにブラックジャックに丁半博打、チンチロリン、パチスロに……ギャンブルも大概にしろよな。」
「まぁ、いーじゃねーか。全部勝ってんだしw」
俺の行き当たりばったりな回答に、困り眉を見せる速人。そばにいたかのんたちも俺のアウトローな趣味を苦笑いする。
そんなたわいもない会話を終え、ようやく俺は侑の方へ視線を向ける。
「ふーん。お前も仮面ライダー……か。」
「ま、まぁ……」
図々しい質問にジト目で俺を睨む侑。
彼女が仮面ライダーゼロワンであることはこの場では俺が一番よく理解しているはずだ。そう思えば、俺の演技じみた発言に歩夢と侑は冷ややかな感情を抱くのは当然のことだろう。
しかし侑は「この人も仮面ライダーだ」などと馬鹿げた発言はしない。なぜなら……
「そういや今日はハンバーグとポテトフライだろ?」
「あぁ。俺の……好物だからな。お前らもどうだ?」
「はい!ぜひ!!前に食べたマサさんの料理とーっても美味しかったデス!!」
談笑する速人たちを見れば、告発することの意味がよく理解できるだろう。
もし、告発するとしたら……
「………」ニコニコ
「」ゾクッ
「侑ちゃん?」
小刻みに首を横に振る侑。流石に侑の願いとあっては歩夢も自らの意思を曲げるほかあるまい。
さて……そんなときに、速人は侑に紙切れを渡す。
「おら。」
「これは?」
「俺の連絡先……増援が必要なら是非掛けてこい。俺か、馬鹿な相棒がすぐ助けに行ってやる。」
「それって……」
「はぁ???お前ってやつは……先輩の癖に結構鈍感だな。」
速人は面倒くさそうに、頭を掻きむしった。
速人は……手を差し出した。
「今日から……友達。」
「???!!」
侑は少し目を泳がせたのちに???
「うん。よろしくっ♪」
笑顔で握り返した。
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