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八条学園騒動記
第六百八十九話 作って食べるとその四

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「色々な産地からじゃない」
「それぞれの国の」
「そうよね、連合にいるとね」
 クララはルーシーの言葉に頷いて述べた。
「食べものはね」
「飲みものだってでしょ」
「ええ」
 ルーシーのその言葉に頷いた。
「確かにね」
「もうね」
「全部ね」
「それぞれの国の産のものがね」
「食べられるから」
「そんな国だから」
「今更ね」
 クララはこうも言った。
「カナダ料理でもね」
「食材も各国だし」
「オーストラリアのワインの肴にしても」
「いいでしょ」 
 ルーシーはまた言った。
「もうね」
「そうね」
「その通りね」
 ケイトもそれはと頷いた。
「別にオーストラリアのワインでもよ」
「問題ないわね」
「本当にね」
「確かにね」
「それじゃあね」
 トブは姉達の話を聞いて頷いた。
「紫ワイン飲もう」
「今からね」
「オーストラリア産のワインをね」
「サンドイッチを一緒に楽しみましょう」
「それじゃあね」
「ワインはそれでいいよ、ただ」
 ここでだ、ベンはこんなことを言った。
「デザートは何がいいかな、考えてなかったけれど」
「パンケーキでいいでしょ」
 ケイトが言ってきた。
「そうでしょ」
「パンケーキ?」
「メイプルシロップをたっぷりかけた」
 そうしたというのだ。
「デザートなら」
「カナダのだね」
「もうカナダっていったら」
 それこそというのだ。
「デザートはね」
「メイプルシロップだね」
「だからパンケーキ焼いて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「メイプルシロップをたっぷりかけて」
「実際に動画でもあったでしょ」
「トム達が作っていたよ」
 ベンもそれはと答えた。
「実際にね」
「そうよね」
「パンケーキを焼いて」
「メイプルシロップをたっぷりかけて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「デザートだってね」
「紹介してたでしょ」
「カナダを代表する」
 まさにというのだ。
「デザートだって」
「だからね」
「デザートはそれにしたんだ」
「パンケーキね、それにね」
「それに?」
「シロップはね」
 メイプルシロップはというのだ。
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