第八話 生贄の神々その二
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「やっぱり」
「まああの人はな」
ルイ十四世はというのだ。
「教会もな」
「王様の下になん」
「あるべきやと思ってたみたいやな」
「そうなん」
「カトリックやけど」
その信仰はだ。
「バチカンに何か言われるの嫌で」
「王様やから」
「もうそれでな」
「教会のこともやね」
「王様が決める様にな」
「したかったんやね」
「そうやったみたいやで」
こうした説もあるのだ。
「あの人は」
「そやってんね」
「それでな」
「神様を信じていても」
「こと政はな」
これはというのだ。
「何しろ朕は国家なりやから」
「そんな人やったさかい」
「宗教もな」
「自分がコントロールしたかったんやね」
「完全にな」
まさにというのだ。
「そやったみたいやで」
「そやねんね」
「まあそれでもな」
「身を清めてなかったんやね」
「神様の前に出る時も」
「それはちょっとやね」
綾乃は少し苦笑いになって述べた、どちらの世界でも毎日風呂に入りかつ巫女である彼女から見ればである。
「うちとしては」
「あかんな」
「そう思うで」
「私もや、というかそれで女の人好きやったんや」
これはブルボン王家の王の殆どがだった。
「お風呂入ってへんで」
「お漏らしもして」
「口臭もひどうてな」
「身体中からも匂いして」
「けど王様やさかい」
それ故にというのだ。
「愛人の人も一杯おったで」
「愛人の人も大変やね」
「一緒におる時香水一杯使ったかもな」
「自分にかけてやね」
「そうしてたかもな、王様自身な」
ルイ十四世本人もというのだ。
「勿論な」
「香水使ってたんやね」
「そうかもな」
「香水な、うち使わんけど」
「私もな、けどそれもな」
香水を使うこともというのだ。
「身だしなみでな」
「清めることやね」
「そうかもな」
こんな話をしながら服を着てだった。
そのうえで仲間達と合流した、勿論男組八人も入浴していた。
それで身体を清めたが綾乃は彼等に香水のことを聞くと。
アレンカールがだ、笑って応えた。
「それはないわね」
「皆香水使ってへんねんね」
「ええ、お風呂には入っても」
それでもというのだ。
「香水はね」
「ないねんね」
「そういえば十星連合の誰も使ってへんな」
中里は言われて気付いた顔だった。
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