第六十八話 夏の服なのでその五
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「ボールに向かう人でね」
「デッドボールも多かったの」
「何でもよけるの下手だったらしいけれど」
これは練習嫌いで練習不足の為だという。
「それでもね」
「ボールに向かう人だったの」
「そのせいかデッドボール受けて」
入団して二年目華々しく新人王を獲得しこれからどれだけ素晴らしい活躍をしてくれるかと思われた時にだ。
「死にかけたのよ」
「助かってよかったわね」
「ええ、ただ本当に怪我の多い人で」
その為にというのだ。
「そこがね」
「残念だったのね」
「野村さん王さんは本当に怪我少なかったから」
「頼れたのね」
「そう、やっぱり怪我をしないことってね」
「大事ね」
「私も今思ったわ」
まさにとだ、アメリカから来た娘に話した。
「本当にね」
「そして怪我しない為にはね」
「準備体操は大事ね」
「それで身体をほぐして温めて」
「それから練習をして」
「競技だってね」
こちらもというのだ。
「出るべきよ」
「そうよね」
アメリカから来た娘の言葉に頷いた。
「それはね」
「どんなスポーツでもね」
「怪我は付きものね」
「そのことを頭に入れて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「準備体操もね」
「ちゃんとすることね」
「そうよ、それで終わったらね」
「整理体操ね」
「それもして」
そうしてというのだ。
「終わることよ」
「はじまりと終わりはちゃんとする」
「そうそう」
まさにというのだ。
「そこはね」
「じゃあまた練習やるけれど」
理虹はそれ故にと応えた。
「これからもね」
「準備体操はね」
「忘れないことね」
「絶対にね」
こうした話をしながらだった。
理虹は着替えてからも部活に励んだ、汗をかきその都度着替えて水分補給もしてそうしてであった。
夕方まで部活をしてだった、ホテルに戻り。
風呂に入って夕食の場に出た、今日も江田島の海の幸が多くあったが。
鶏の唐揚げもあるのを見てだ、理虹は言った。
「ちょっと趣向変えたのかしら」
「そうかもね」
「ずっと海の幸ばかりだと飽きるしね」
「お魚とか貝ばかりだと」
「どうしてもね」
「それで唐揚げも出たのね」
鶏のとだ、同じ陸上部員達に話した。
「そうなのね」
「そうみたいね」
「それじゃあね」
「お酒飲みましょう」
「唐揚げも食べてね」
「唐揚げもいいのよね」
理虹はその唐揚げを見て笑顔で話した。
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