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おっちょこちょいのかよちゃん
268 人質解放の駆け引き
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が矛盾術を行使した。
(あいつの防御は全て意味がなくなる・・・!!)
 だが丸岡のその矛盾術は通用しなかった。火炎瓶が全てその場で爆発したが、フローレンスには効いていなかった。
「この女、まさかその対策を・・・!?」
「そうです。ですが、私の力ではありませんわ」
「・・・って事は他に誰か来てるのかしら?」
 房子は見回した。周囲に人が次々と現れていた。
「我々の世界を守護しています者達に集まって頂きましたのです!」
 一人の女性が何らかの動物を召喚した。麒麟だった。麒麟が威嚇した。
「そんな物が怖いと思うか。トロツキー、やっておしまい!」
「はいはい」
 トロツキーは麒麟を召喚した本部守備班の女性を抹殺しようとした。しかし、麒麟の能力なのか、全く効かなかった。
「何!?」
「我々がやってやる!」
 東アジア反日武装戦線の組織「さそり」が拳銃を乱射した。麒麟が喘ぎ声を出す。
「毒入りの銃だ。これで何もできん」
「よし、続けてここの者共纏めてやるのよ!」
 房子は命令した。しかし、誰も動かない。
「・・・な、何をグズグズしてるの?!」
「総長、なぜか体が動きません!」
「な、バカな!なら私が」
 房子は拳銃を取り出そうとした。だが、途中で身体が止まる。
「な、何なの、これは・・・!?」
「貴方達、麒麟という物を傷つけますとどうなりますかご存知ですか?」
 フローレンスは問うたが、返答を待たずに言葉を続けた。
「麒麟はですね、傷つけると不吉な事が起きますと言われていますのです。そしてさらに貴方達が獲物としています物を持ちます方もおいでですわね」
 その場には護符の所有者やあの秀才の少年もいた。その護符からは天使が現れた。
「これは天使ガブリエルよ」
「な、あの護符、天使などを使えるようになったのか!?」
「この地で取引があるって聞いたからここまで飛んでこれたのよ」
 そして長山は神通力の眼鏡で取引の内容を天耳通で確認した。
「どうやら赤軍は人質を返して貰ったらここから引き上げるって約束をしているらしい」
「それじゃあ、帰って貰おうかしら!」
 さりは別の天使を召喚した。天使ラファエルだった。ラファエルが傷ついた麒麟を癒やした。そして麒麟は赤軍を睨みつけた。
「な・・・」
 麒麟の能力なのか房子達は何もできずその場から消えていく。
「じょ、冗談じゃないわよ!折角ここまできて敵の長と相対したのに殺せないなんて・・・!!」
 赤軍達は完全に姿を消した。
「皆様。どうも力をお貸しくださいましてありがとうございました。赤軍は何とか撤退させます事ができました。皆様、持ち場へお戻りになられまして結構です」
 フローレンスは皆に感謝した。
「フローレンス、でもまた奴等は攻めて来るんじゃないかしら?」

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