第七十三話 態度が少しその四
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「ひのきしんするでしょ」
「その時に動きやすいからズボンですね」
「そうなの、何時させてもらうかわからないから」
言うならいつも作業服を着ています。
「それでなのよ」
「そういうことですね」
「それにめくれるしね」
スカートだとです。
「長くてもその心配あるし」
「先輩ロングスカートだったことありますね」
「滅多にないけれどね」
「制服の時は流石にスカートでしたけれど」
「天理高校の時はね」
もう懐かしくなっています、あの濃紺のブレザーで首に細いリボンがあるものが。
「そうだったけれどね」
「あの制服僕好きでして」
「地味だけれどね」
スカートの丈も長いです、膝まであります。
「それでもなのね」
「色もデザインも」
「そうなのね」
「だから僕学校に行くの楽しみだったんですよ」
「あれっ、言葉過去形になってるわよ」
このことに気付きました。
「好きなら今もでしょ」
「制服見られるからですね」
「ええ、何でそこで過去形なの?」
「だって先輩の制服姿が見られたからですよ」
こう私に言ってきました。
「好きな制服ですけれど制服姿を見たいのは」
「私だけ?」
「そうなんですよ」
「私の制服姿見てどうするのよ」
またしても訳のわからないことを言ったわねと思いました、そう思いながら新一君に対して言いました。
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