暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とタキタロウ
第十二幕その九

[8]前話 [2]次話
「回虫とかサナダムシとか」
「アニサキスもいるし」
「どんな寄生虫がいてどんな影響を及ぼすか」
 トートーは考えるお顔で言いました。
「覚えておかないとね」
「どんな生きものにいるかもね」
 ポリネシアはトートーに続きました。
「覚えておかないとね」
「そう思うと寄生虫のことも知っておくことね」
 ガブガブは今真剣に思いました。
「それも詳しく」
「知識は武器になるっていうね」
「自分のことを護る」
 チープサイドの家族もお話します。
「そう考えるとね」
「寄生虫についても知っておかないとね」
「そうだよ、寄生虫は気持ち悪いと言う人が多いけれど」
 外見やその行動がです。
「ちゃんと知っておいてね」
「対策を立てておくべきだね」
「それも常に」
「気をつけないとね」
「そうだよ、そしてね」
 そのうえでというのです。
「身体の中に入れないことだよ」
「全くだね」
「そうしたこともしないとね」
「ちゃんとね」
「それで自分の身は自分で守らないとね」
「駄目だよ、特に日本人は生ものが好きだね」
 このことも言うのでした。
「そうだね」
「そうそう、お刺身とかお寿司とか」
「日本人って生ものが好きだよ」
「お店でもよく売ってるし」
「お魚をよく生で食べるよ」
「泉鏡花さんは必ずよく火を通していたけれどね」
 この人のお話もするのでした、明治から昭和にかけて活躍した作家さんのことを。
「それも一つの対策だよ」
「イワナにしてもそうだしね」
「淡水魚も」
「よく火を通して食べることも」
「それも寄生虫対策だね」
「先生さっき言ったけれど」
「寄生虫じゃなくても殺菌になるからね」
 この効果もあるというのです。
「だからだよ」
「是非だね」
「よく火を通して食べることも大事だね」
「中華料理なんてそうだしね」
「よく火を通すしね」
「中華料理がそうなったのも殺菌からだしね」
 見れば先生はタキタロウの味についてのことも論文に書いています、そして淡水魚なので寄生虫の心配があるとも。
「元々は」
「そうそう、何でもね」
「昔は中国でも今以上に生ものが食べられていて」
「お刺身もだよね」
「元々は中華料理だった位で」
「そこから日本に入った」
「そう言われているね」
「そのことを見てもね」
 まさにというのです。
「中華料理はかつてはだよ」
「生ものを食べていた」
「そうしたお料理があった」
「そうだね」
「ところが生ものから疫病が流行ってね」 
 そうなってというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ