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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百四十六話 山下テツヤ その10
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』の後、人知を超えた狂撃波動の力を手に入れたテツヤは世界中を一人で旅していた。
しかし、その旅でテツヤが手に入れたのは、一時のやすらぎと、大切な人達を失った過去との対峙だった。
過去を振り返ることをやめたテツヤの目の前に、一人の美少女、テツヤの先輩・西村アサリと同じ姿をした狂撃波動が現れる。
「なんだ、今回はずいぶん、帰ってくるのが遅かったな...」
アサリの姿をした狂撃波動がテツヤに、テツヤから預かった財布を手渡す。
『映画を見た...そのあと、コンビニでおでんを買って公園で食った...』
「おでん、か...」
見た目こそ、西村アサリと同じではあるが、この西村アサリの姿をした狂撃波動にアサリの記憶は存在しない。
このアサリの姿をした狂撃波動は自我を持っており、ある程度、気晴らしをさせないと、飼い主であるテツヤの言うことを聞かないのだ。
テツヤは自分の『全て』である西村アサリの魂を取り戻すために、再びカエデの前に現れたのだ。
狂撃波動は人知を超えた、狂気の力。
常識を超えた力であれば、できないことはないはずだ。
しかし、テツヤの力だけでは限界があった。
だから。
カエデの持つ力の全てを手に入れることができれば、アサリの魂を取り戻すことができるかもしれないと思った。
確信はない、しかし、もう、テツヤにはそれに賭けるしかなかったのだ。
テツヤは目の前にいるアサリの姿をした狂撃波動がアサリ本人であることを知りながらも、つい呟いてしまう。
「おかえり」
アサリの姿をした狂撃波動はテツヤに何も言わずに、テツヤの体内に戻っていく。
テツヤは自分がとっくに壊れていることを自覚する。
それでも山下テツヤは歩みを止めない、アサリの姿をした狂撃波動と一つになったテツヤはそのまま、協会の屋上から立ち去った。

次回予告 戦慄!断罪者(社会不適合者)だらけの宗教団体?その1

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