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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百四十五話 山下テツヤ その9
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デから力をもらったアサリは狂撃波動の力を奪われるか、失えば、死亡してしまう。
「アサリちゃん...あなた自分の命を犠牲にして、山下君を生き返らせるつもりね...」
「理論的には可能ですよね...狂撃波動は人知を超えた力...私が先生を裏切って、先生に力を奪われれば、私は死ぬ...」
「確かに理論的には可能よ、でも実際問題、あなたは私と違って力を与える側ではない...山下君が生き返って真の狂撃波動の使い手になるか、どうかは私にもわからない...フフフ...面白いわね、あなたを...生徒にしてよかったわ...」
「でも、今日で...卒業することになってしまいますね...先生の生徒からも、この世界からも...」
「残念だわ...」
「先生はどうして今、私の邪魔をしないんですか?」
「私は単純に見てみたいだけ...あなたの命懸けの行動が山下君の命を救えるのか、救えないのか...」
アサリの体が黒い波動になり、瀕死状態の山下テツヤの体内に吸収されていく。
目を開けると、山下テツヤの目の前には綺麗なお花畑が広がっていた。
『俺は、死んでしまったのか...』
背後から声が聞こえてくる。
『ここは天国じゃないわ...あなたの魂はまだ、肉体から、完全に分離されてない...ここはきっと、天国の入口みたいな場所よ...』
山下テツヤは声が聞こえてきた背後を振り返る。
そこには、人の形をした狂撃波動が立っていた。
そのシルエットには、どこかで見覚えがある。
『先輩...』
人の形をした狂撃波動が山下テツヤを抱きしめる。
山下テツヤと人の形をした狂撃波動が一つになる。
目を覚ますと、目の前に深夜の夜空が広がっていた。
とても、寒い、特に下着とズボンが冷たい。
どうやら俺は生きているようだ。
俺は後頭部にやわらかい何かを感じる。
先輩に膝枕されていると思った俺は起き上がって、先輩に話しかけようとする。
「せんぱ...」
しかし、俺の目の前にいるのは桜原カエデだった。
そう、俺を膝枕していたのカエデだったのだ。
「先輩は...どうなったんですか?」
「不完全な形で生きているわよ、あなたの体内で...狂撃波動としてね...」
「それは、つまり...」
「私の与えた狂撃波動と一つになったあなたの先輩は、自分の全てをあなたの中に入れてあなたを蘇生させた、そして、そのせいで、あなたは不完全な狂撃波動の使い手になってしまったのよ...」
俺は試しに、近くの木に向かって、狂撃波動を放つ。
狂撃波動は人の形、つまり、先輩の姿になった。
カエデが急に大笑いし始めた。
「フフフ...感じるわ...あなたは今、一時的に狂撃波動と分離状態にある...これがどういう意味かわかるかしら?」
「俺が先輩の姿をした狂撃波動を肉体から分離させて、操作
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