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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百四十四話 山下テツヤ その8
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向かって全速力で走る。
目の前の非現実的な光景に興奮しきっている野村は店内に店員と客がいるにもかかわらず、我を忘れた状態で口から奇声を上げながら、自家製の小型爆弾をまるで、節分の豆まきのように、黒い何かと化したカエデに向かって投げまくる。
コンビニの出口に向かって走る俺と野村は当然、店内の爆発に巻き込まれる。
背後から襲い掛かる爆風によって、俺と野村はコンビニの外に放り出される。
「山下...まずいぞ...これでは、アイツを生きたまま捕獲できるかどうか...」
「野村ァ...お前、自分がなにをしたかわかってるのか!」
「ああ。わかってるさ...僕は目の前の怪奇現象に夢中になって、店内の店員や客の命を無視した...でも、山下、店員と客の避難誘導なんてしてたら、俺とお前は死んでいた、ちがうか?」
「そ、それは...」
「お前は確かに、先輩とやらを救うために、カエデと共に今日、自爆するつもり、死ぬつもりだったのかもしれない...でも僕にはそんなの関係ない、僕は見てみたいんだ、科学の常識をぶち壊すような現象をね...」
「お前は俺に、化学は人を幸せにするためにあって、友を人間爆弾にするためにあるんじゃない、と言った...あれはウソだったのか...!」
「ウソじゃない...でも、桜原カエデの異形を見てしまった以上、僕はもう、自分の好奇心を自分で止めることができない...すまんな、山下...僕はもう、僕が欲しいものを手に入れるためだったら、どんな犠牲もいとわない...」
爆炎を上げるコンビニから、あの黒い何かが出現する。
「山下、見ろ...『アレ』はすばらしい耐久力だ...」
変わってしまった友の姿が山下テツヤの胸を締めつける。
決着の時は近い...。

次回予告 山下テツヤ その9

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