暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十三部第三章 今だ目覚めずその三十二

[8]前話 [2]次話
「私はな」
「責任はですか」
「それについては」
「意識されて」
「ことを進めている」
 全てをというのだ」
「私は」
「ですか」
「ではこれからも」
「そうされていかれるのですね」
「そうだ」 
 返事は一言だった。
「いいな」
「了解」
「ではです」
「及ばずながら」
「我々も」
「頼む、また失敗が許されないが」
 そうした戦だがというのだ。
「だが」
「何としても」
「成功させる」
「勝利の為に」
「この度の戦闘も」
「あの兵器を使い」
 そしてというのだ。
「敵をだ」
「防衛ラインも」
「突破し」
「そこからですね」
「さらに」
「サマルカンドだ」
 ティムールの首都星系であるこの星系だというのだ。
「最後はな」
「戦略目的を達成する」
 コリームアも言ってきた。
「そうしますね」
「そうだ、敵の第二次防衛ラインを突破すればな」
「そうなればですね」
「最早敵の防衛ラインはサマルカンドまでなくな」
「そして敵の戦力も」
「既に国境での戦いで全戦線を突破した時にだ」
 ティムール軍のそれを一日で崩壊させた時のことだ、この時の快勝については今もオムダーマン軍上層部以外では謎の勝利と言われている。
「敵の戦力をかなり叩くことが出来た」
「あの時の戦闘によってでしたね」
「ティムール軍は二割の戦力を失ったというな」
「正確な統計では」
 オムダーマン軍が出したそれをだ、コリームアは話した。
「それ位のです」
「損害を与えたな」
「死傷者にです」
「敵艦艇もな」
「それだけ破壊しました」
「短期での戦闘ならな」
「即座にそれだけの損害を回復させることは困難です」
 二割程のそれをとだ、コリームアは答えた。
「まさに」
「そしてその戦闘からまだ日が浅い」
「五日も経っていません」
「そしてここでだ」
「敵の第二次防衛ラインにおいてですね」
「敵に再び徹底的な打撃を与えれば」
 それを成功させればというのだ。
「最早だ」
「敵の継戦能力はですね」
「我々に対抗出来るまではな」 
 そこまでのものはというのだ。
「なくなる」
「そうなりますね」
「だからだ」
 それでというのだ。
「今度の戦闘でだ」
「再びですね」
「ティムール軍を叩く、今度それを達成すれば」 
 アッディーンはさらに話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ