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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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冬に向かって、ななのちゃんは僕のマンションにちょこちょこと来ていた。寒い日だったり、雨の日もあったので仕方ないかなと僕も思っていたのだ。
そして、彼女が冬休みになって、僕が年末から正月の間は実家に帰るからと伝えると、例のように悲しそうな眼をしていたのだ。だから、僕は彼女を楽しませようと思い、クリスマスの日にご飯を食べに行こうかと誘ってみた。彼女は一瞬、困った様子だったが
「うん 楽しみ 連れて行ってくれるん? 行きたい」
「そうか 帰り遅くなるけど お母さん 大丈夫かな」
「そうだね ここみ先生に誘われてるからって 誤魔化すよ」
「うーん あんまり良くないけど 僕となんて言えないよねー」
「ウン だけど ななもお母さんに誤魔化されているから ええねん」
当日、僕は半日休みをもらっていて、ななのちゃんは途中の乗換駅まで先に行っているはずだ。降りたホームで探すと、直ぐにななのちゃんは駆け寄ってきた。
「シュウ君 ななは心細かってんヨ 会えるんか不安やったから」
「あっ すまん 同じ駅から、乗るわけにいかないからー」
僕たちは、まだ少し離れたまま京都駅に向かった。ななのちゃんはダウンコートにすり減ったような運動靴にいつもの短パンで来ていたのだが、僕は予想していたので
「ななのちゃん 僕からのクリスマスのプレゼントするよ 洋服選びに行こう」
「えぇー うれしいけどー そんなのシュウ君に悪いよー クリスマスのご飯だけで十分」
「いいんだよ ボーナスも入ったし ななのちゃんの可愛い洋服も見たいんだから」
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