第七話 神々との戦いの前にその十一
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「是非です」
「自分と戦ってか」
「勝たれて欲しいです、神霊の方々に勝ちますと」
その時のこともだ、女は話した。
「非常に大きな経験値が得られお金もです」
「全く桁がちゃうな」
「普通の獣やモンスターと戦った時と比べて」
「もう桁が二つか三つはな」
これ位はとだ、施も言った。
「ちゃうな」
「左様ですね」
「そこまでちゃうとな」
得られる経験値や金がというのだ。
「あっという間に強くなって財産もな」
「出来ますね」
「巨人相手もそやけどな」
「その巨人よりもですね」
「ああ、ほんまにな」
それこそと言うのだった。
「凄いわ」
「左様ですね」
「巨人は確かに強いわ」
アレンカールもそれはと言う。
「けれどね」
「それでもですね」
「流石に神霊それも本来の力を発揮した状態と比べたら」
「全く違いますね」
「白帯と紅帯位ね」
アレンカールは笑って柔道に例えた。
「違うわ」
「紅ですか」
「ええ、八段以上はね」
柔道でそこまで達するとだ。
「その帯になるのよ」
「そうでしたか、魔界でも柔道はしていますが」
「貴女は知らなかったのね」
「柔道はしたことがないので」
それでとだ、女はアレンカールに答えた。
「どうも」
「そうなのね、けれどね」
「そうなっているのですね」
「勿論段がないと白帯でね」
それでというのだ。
「段を取ると黒帯になって」
「そうしてですか」
「六段以上から紅白になって」
二色模様のそれになったのだ。
「それで八段からはよ」
「紅の帯ですか」
「それでね」
「巨人と本来の力を発揮した神霊の方々はですか」
「そこまでの力の差があるわ」
アレンカールは述べた。
「ほんまにね」
「そうなのですか」
「巨人も強いけれど」
それでもというのだ。
「強さのレベルが違うわ」
「白帯と紅帯までに」
「黒帯どころじゃないわよ」
その違いはというのだ、尚黒帯と言っても初段と五段では相当な力量の差があることは言うまでもない。
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