第七話 神々との戦いの前にその九
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「カルトになるとな」
「尚更ですね」
「よおないからな」
「巨人軍なんていう組織もあるしな」
トウェインは彼等のことを忌々し気に話した、連合全土において暗躍している謎の多いテロ組織である。
「連中のことはまだよおわかってへんが」
「外の世界にはそんな組織もありますか」
「そや、それでな」
「世を乱していますか」
「連中が何者か」
このことはというのだ。
「まだわかってへんが」
「宗教的なものがですか」
「あるかも知れん、テロ組織がカルトってのはよおあるわ」
「だからですか」
「巨人軍はな」
この謎の組織はというのだ。
「そうかも知れんとな」
「お考えですか」
「ああ、そうも考えるとな」
「信仰は極端にならないことですか」
「熱心なのはええにしても」
それでもというのだ。
「極端に走る、狂気になると」
「駄目なのですね」
「そうやろな、理性がないとな」
信仰、それにはというのだ。
「それでな」
「おかしくなりますか」
「そうやろな、そやから悪魔と言っても」
キリスト教でこの様に定義されていてもというのだ。
「悪かどうか」
「考えることがですか」
「大事やろな、キリスト教では悪でも」
その様に定義されていてもというのだ。
「けどな」
「それで完全な悪か」
「そこはちゃうな」
「魔神が悪というのは」
羅も考える顔で話した。
「そう考えるのは早計やな」
「そう考えて頂きますと」
「あんたもか」
「はい」
女は羅に答えた。
「嬉しいです」
「実際あんたからはな」
「悪いものは感じませんか」
「ああ、善悪なんてのは所詮な」
羅はこうも言った。
「人の主観でな、神霊にとっては」
「何でもないです、神霊の方々それぞれの世界のです」
「善悪があるな」
「そしてそれぞれ意見の相違はあっても」
「仲良くなれんとやな」
「交流しない様にもです」
「してるな」
女に問うた。
「そやな」
「現に私達はキリスト教の天界のです」
「天使さん達とはか」
「決してです」
何があろうと、そうした口調だった。
「交流しません。お互いにです」
「避けてるか」
「そうしています」
「やっぱりそうか」
「ですがイスラムのペリの方々とはです」
「付き合うか」
「また世界が違いますし」
それにとだ、女はさらに話した。
「イスラムの世界では神は絶対ですね」
「キリスト教よりも遥かにな」
羅もそれはと答えた。
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