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ドリトル先生とタキタロウ
第十二幕その六
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「アメリカ位にそれぞれの地域にプロ野球のチームがあっていいよ」
「全くだね」
「というか関西と関東に集中していたんだね、昔は」
「今以上に」
「そうだったのね」
「一九八〇年代は関西と関東で十球団だったんだ」
 十二球団のうちのというのです。
「かなりだね」
「殆どじゃない、それって」
「十二球団のうち十球団って」
「確か関西に四球団で」
「関東に六球団だね」
「それだけあったんだね」
「それが今の状況になったんだよ」
 二十一世紀はというのです。
「そしてインターネットも普及して」
「そちらで観戦も出来て」
「テレビ放送だけじゃなくて」
「インターネットでどのチームの試合も観戦出来る様になった」
「そのこともいいことだね」
「そうだよ、これまでテレビ放送なんて巨人の試合ばかりだったけれど」
 それがというのです。
「今ではだよ」
「インターネットでどのチームの試合も観戦出来る」
「いいことだよね」
「だからそれぞれのチームにファンがついてるのね」
「そうなっているんだね」
「その通りだよ、もうね」
 今ではというのです。
「巨人だけじゃないんだ、完全にね」
「マスコミのゴリ押しも通じなくなって」
「巨人刷り込みも意味が為さなくなった」
「昔はそれでファンになる人もいたのよね」
「巨人ファンに」
「それも終わったよ、今一番人気のあるチームは」
 それは何処かといいますと。
「何といってもね」
「阪神だよね」
「阪神タイガースよね」
「何といっても」
「そうだよ、長い間関西ローカルだったけれど」
 そうしたチームだったというのです。
「それがだよ」
「今ではね」
「インターネットでも阪神の魅力が伝わって」
「日本全体に」
「それでよね」
「今では日本一の人気チームだね」
「そうなったよ」
 まさにというのです。
「今の阪神は」
「そうだよね」
「もう今の阪神は日本全土にファンが沢山いるわ」
「それで日本一の人気チームだよ」
「そうなっているよ」
「いいことだよ、マスコミの洗脳が通じなくなって」
 そうしてというのです。
「本当に魅力のあるチームの人気が出ることはね」
「素晴らしいことだよ」
「こんないいことはないわ」
「それじゃあね」
「私達も阪神を応援していきましょう」
 皆も笑顔でお話します、そしてです。
 そうしたお話をしてです、皆は東北から帰った後の憩いの時を楽しみました。そして次の日はです。
 先生は大学の研究室で論文を書きはじめました、その論文はといいますと。
「へえ、タキタロウなんだ」
「タキタロウについての論文を書いてるんだ」
「そうなのね」
「そうだよ、大鳥池の調査の時に色々まとめておいてね」 
 先生は動
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