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ドリトル先生とタキタロウ
第十二幕その五

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「まさに」
「そうだよね」
「青葉城もね」
 仙台のお城もというのです。
「あの人が築いてね」
「今もあるんだね」
「そうだよ、本当に仙台はね」
「あの人がいてこそだね」
「あれだけの街になったんだよ」
「東北一の街になったね」
「そうだよ、そして今の仙台には」 
 先生はさらにお話しました。
「東北楽天ゴールデンイーグルスも本拠地にしているね」
「ああ、あのプロ野球チームだね」
「すっかり仙台に定着したね」
「東北が本拠地のチームって暫くなかったんだよね」
「一時ロッテがそうだったけれど」
「今は楽天があるね」
「そして東北の人達から愛されているよ」
 そうなっているというのです。
「ずっとね」
「そうだよね」
「あの赤いユニフォームいいよね」
「独特の赤がね」
「恰好いいよね」
「そうだね、カープの赤もいいけれど」
 先生はもう一つの赤いユニフォームのチームのお話もしました。
「楽天の赤もいいよね」
「そうそう」
「あの赤が東北の赤って感じするね」
「広島の赤はカープの赤で」
「東北は楽天の赤だね」
「そうだね、昔はプロ野球のチームは関西と関東にばかり集中していたけれど」
 それがというのです。
「今は九州にもあってね」
「ソフトバンクだね」
「あのチーム強いよね」
「しかも完全に九州に定着して」
「九州の人達に愛されているね」
「そして東北と北海道にもあるから」 
 それぞれの地域にというのです。
「地域に密着して人気が出ているよ」
「いいことだよね」
「昔は巨人ばかりでね」
「日本全国皆巨人」
「プロ野球のチームがない地域はね」
「そんな風だったわね」
「それが変わったんだよ」
 今ではというのです。
「楽天もそのうちの一つだよ」
「東北を本拠地として活動して」
「東北に密着している」
「それはとてもいいことだよね」
「日本のスポーツにとって」
「巨人だけなんて面白くないからね」
 先生は言いました。
「そうだね」
「全然面白くないよ」
「猫も杓子も巨人なんて」
「石を投げれば巨人ファンに当たるとか」
「そんなのはないよ」
「そうだね、だからね」
 先生はさらに言いました。
「今のこの状況はね」
「いいよね」
「それぞれの地域にプロ野球のチームがあって」
「それぞれの地域の人達が応援することは」
「本当にいいよね」
「喜ぶべき状況だね」
「そう思うよ、僕もね」
 先生は今も笑顔でした。
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