第31話 三羽烏配下になる
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先が不器用で、これだけのもんを作れるやろ。絡繰りへの愛を感じるで。劉ヨウ様、ええよ。仕官したるよ。洛陽は大陸の中心やし、珍しいもの仰山あると思う。こちらこそ渡りに船や。ウチの真名は真桜や。よろしゅうお願いします」
真桜は頭を下げてきました。
「本当かい!ありがとう!ありがとう!同じ絡繰りを愛す同士が出来て感激だよ!私の真名は正宗だ。よろしく頼むよ!」
真桜が仕官してくれたことに感激して、真桜の両手を握り、ブンブンと上下に降りました。
「そんなに喜ばれると恥ずかしいわ」
真桜は照れながら言いました。
「ちょと、待ったのー!」
私と真桜が仕官の瞬間を喜んでいるときに、それを破る声が聞こえました。
私達が振り向くとそこには于禁が居ました。
于禁に後には、楽進がすまなそうに控えていました。
彼女達はいつから居たのでしょうか?
火縄銃は真桜だけに見せて置くつもりでしたが・・・。
見られた以上、仕方ないでしょう。
彼女達を仕官させる計画でしたし、私に仕官してくれるのなら口封じは必要ないです。
彼女達は正規軍ではなく、私がいずれ創設する諜報組織の方に配置するしかないです。
諜報組織といっても、諜報活動も担いますが、別に諜報専門という訳でないです。
組織の中に、最新兵器の扱いに慣れた部隊も作るつもりです。
于禁が少し心配ですが・・・。
まあ、何とかなるでしょう。
「真桜ちゃんだけ、狡いのー。私も洛陽に行きたいのー」
「劉ヨウ様、申し訳ありません。聞くつもりは無かったのです。真桜を探していたら、轟音が聞こえて、急いで向かった先に皆さんが居らして・・・」
于禁は一旦無視です。
楽進は火縄銃を撃つところは見ていないようです。
でも、火縄銃は見られた訳ですから、彼女達は諜報組織に所属させるのは決定です。
「そうか、于禁。じゃあ、君も洛陽に来るかい。ただし、私に仕官してくれるのが条件だよ」
「劉ヨウ様、分ったのー。仕官すればお給金貰えるんですよね」
ちゃっかりしています。
洛陽に戻ったら宮仕えをするつもりだったので、大丈夫でしょう。
それに袁逢殿にいただいた金があるので、この旅の間に支払う給金も問題ないと思います。
袁逢殿の餞別を貰っておいて正解でした。
「そや、正宗様、ウチも給金貰えるやろ」
くっ!
于禁・・・、お前の所為で・・・。
「あ、ああ、問題ない」
「やったのー。村に居ても欲しい物買えなかったけど、これで買えるのー。何にしようかなー」
「沙和、それよりまず正宗様に挨拶やろ!お世話になるやから、ちゃんとせなあかん!」
真桜が皮算用をする于禁に注意しました。
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