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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百四十一話 山下テツヤ その5
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第二百四十一話 山下テツヤ その5
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。
背後から先輩に抱きしめられてから数時間後。
俺は放心状態のまま、部室のクッションで横になっていた。
身支度を終えた先輩が俺に話しかけてくる。
「コンビニでコーヒー買ってくる、だって自販機で買うより値段が安い」
先輩はそれだけ言ってコンビニを出た。
部室のドアが開いて、外の風が部室の中に入ってくる。
急に寒くなった俺は、床に脱ぎ散らかした衣服を急いで身に着ける。
ようするにそういうことだ。
先輩はどうやら、キョウジの死体を埋めたお礼のつもりで、俺を『慰めて』くれたらしい。であるからにして、俺はしばらく放心状態だった。
先輩がコンビニ袋を手に持って部室に帰ってくる。
コーヒーを飲みながら先輩が俺に話しかけてくる。
「あの日、彼氏に振られたこと思い出して、また死にたくなって、自分の部屋でまた、自分の手首をカッターナイフで切り裂こうとしたのよね...」
「ほう」
「そうしたら、部屋の天井にできた黒いシミからね、先生が出てきた...」
「うん」
「先生は...桜原カエデは私に、魔法の力をくれるって言ってくれた。相手を自殺させることができる、魔法の力。私は最初、全然それを信じてなかったから、気晴らしに先生と契約した...それで、後から先生から、先生を裏切ったときに発生するリスクについて説明を受けた、その時点じゃ、全部ウソだと思ってたから、適当に聞き流してたわ...」
先輩がコンビニで買ってきたコーヒーの味は、甘い。
「それで、私、別れた彼氏の家に言ってね、復縁を迫ったの、でもダメだったわ...」
「それで、わたし、ついカッときて、その彼氏に、先生と契約して、もらった魔法の力を試しに使ってみたの、そしたら、その彼氏、急に意味不明なことを言って、自分の体にライターで火をつけたのよね、わたし、彼氏を助けようと思って、頑張ったんだけど、火が私の左足に燃え移ってパニックになって、彼氏の家を出た」
「それが...例の火災と、やけどの原因」
「うん、私はそれから、初めて先生が言っていたことが本当だったってことに気付いた...それで、今日、その魔法の力が狂撃波動だったってことも...先生は初めて会ったとき言っていたわ、裏切ったら、いつでも私のことを殺せるって...」
「なんか大変なことになっちゃいましたね...」
「さっき、先生から何を聞いたの?」
「ん?なんか、多分、どっかの住所...」
「先生、後輩に待ってるって言ってたよね...」
「うん...」
「絶対に先生に会いに行っちゃだめよ...部長命令」
この超能力研究部に入って
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