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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
紅の集い
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口にする。
「レミリアお嬢様がお待ちです。私の後へついてきて下さい」
その指示に従い、踵を返したメイドの後に続く。
門番の女性は再び仕事に戻ったのであろう。門前のレンガにもたれかかるようにして、そのまま動かなくなった。
案内された洋館の中も、目が痛くなるほどの紅だった。
紅魔館という名の通り、見渡す限りの紅、赤、アカ。
私自身も赤を好んではいるが、ここまで来ると趣味が悪いと思わざるを得ない。
吸血鬼と血液の赤をイコールで結びつけているとするならば、何とも安直な発想か。
そうしてメイドが足を止めた。
「お入り下さい」
明らかに無駄と思えるぐらい大きな扉が開いた.
重苦しい音の先には、この館の主であろう少女が、漆黒の翼を細かに動かしながら椅子に座していた。
「ようこそ、紅魔館へ。私がこの紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ」
肘掛けに肘をかけて頬杖をつき足を組むその姿は、幼い容姿ながらもれっきとした威厳を感じる。
「エミヤシロウと言う。―――それで、何故私を招いた?こちらは君とは初対面であり、それでありながら君は私を知っている。何故だ?」
諏訪子から大凡の情報は聞いているが、レミリアの口から聞かなければ始まらない。
「貴方は知らないかもしれないけれど、貴方結構有名人よ?何せ妖精に力を与えたという、無駄で無価値なことをやらかした存在だもの」
「無駄、だと?」
「ええ、そうよ。妖精は生まれた時点で完結している存在。例え命尽きても形作るための自然が存在し続ける限り、無限に復活し続ける換えの効く量産品。そんな自然から生まれた分身に手を加えたところで、死ねばそれすら無駄になる。理解できて?」
つまり、私がやった行為は量産工場で出来た商品を改造するものであって、彼女にとって意味ある行為にするならば、量産工場そのものに手を加える必要があると。
確かにその通りなら無駄の一言に尽きるだろう。
「無駄かどうかは、私が決める。それに、絶対にその法則が適用されるなんて、誰が決めた?」
だが、彼女達は道具でもなんでもない。
例え換えの効く存在と言われようとも、彼女達は確かに生命としてそこにある。
喜怒哀楽もあれば、個々の感情だってある。
それを道具と認識する?
「へぇ………言うわね。それなら貴方はそんな万分、億分の一に縋り妖精に力を与え続けるの?」
「勘違いするな。そもそも私は妖精に力を与える為に生きている訳ではない。結果としてそうなっただけであり、それはただの手段に過ぎない」
「そんな砂漠に埋もれた砂金を掴むが如し所業を、如何なる信念を以て為そうとする?まさかただ偽善を振りかざしただけとは言うまいな?」
鋭い視線が私の心を射貫かんと迫る。
しかし、その
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