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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百三十九話 山下テツヤ その3
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ぁ、私に『別れたい』って言ってそのままどっか行った」
「どうして、彼氏と家にいたんですか?」
「でさ、後輩的にはどう思う、その彼氏のこと」
「別れを告げられたのであれば、もうその彼氏は彼氏とは言えませんよね」
「うるせぇよ、とっとと質問に答えろ!」
「僕が先輩の彼氏だったらリンクセンターに行くことをお勧めしますよ」
「リンクセンター?」
「断罪者(社会不適合者)をまともな状態にする施設?のことです、なんかこのまえテレビで特集されてました」
「後輩、それって私が頭のおかしい人間だって言いたいの?」
「いえ、断罪王現象は先天的なものでなく、後天的なものですから、先輩はなにも悪くないですよ」
「じゃあ、私がこのまま頭がおかしい人間のままだったら、誰も私を愛してくれないってこと?」
「そんなこと、俺に言われても困りますよ...」
「困るなよ!見ろや!このリスカの痕!」
先輩が俺に向かって包帯で巻かれた右手を突き出す。
包帯がほどかれた先輩の右手には刃物で手首を切ったような痕があった。
おそらく、先輩は彼氏に別れを告げられたショックで、自分自身を傷つけてしまったのだろう。
「後輩さぁ、このリスカ痕見て、私のことめっちゃ可哀そうだと思うでしょ?」
「思いますねぇ、そりゃあ...」
「たぶんさぁ、この部活動のこともだけどさぁ、私が仮に断罪者(社会不適合者)でなくなっても、私はきっとずっと頭がおかしい女のままだと思う...」
(自覚があったのか...)
「だから、私はこのまま、死ぬまで断罪者のままでいようと思う、大丈夫、私はかわいいから、いつかきっと『私のことちゃんとわかってくれる人』が見つかる!」
先輩は勝手に自己完結して、食事を再開した。
俺は自分が、先輩の言う、『私のことちゃんとわかってくれる人』に含まれていないことを知って落ち込む。
落ち込んだ俺に、先輩がポテチを手渡してくる。
「後輩、どうした、暗いぞ!」
(あんたのせいなんですけどねぇ...)
俺は苦笑いを浮かべながら、先輩から手渡されたポテチを口に入れる。
しょっぱい。
次の日、高校の近くで大きな火災があった。
どうやら、うちの学校の男子生徒が一人、犠牲になってしまったらしい。
教室では、その火災で犠牲になった生徒の話題で盛り上がっていた。
俺の耳にクラスメイト達の会話が聞くつもりがなくても入ってくる。
『聞いた?昨日の火事で死んだ生徒、うちの高校の3年生らしいよ!しかもチョーイケメン』
『知ってる知ってる!可哀そうだよね、イケメンで背も高くて、勉強もスポーツもできたのにねぇ』
『でも、その3年生さぁ、彼女がヤベー女だったみたいよ』
『ヤベーってどんな感じ?』
『あれよ、例の部活の、なんだっけ...』
『超能力研究部でしょ?』
『そう、
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