アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三十五話 物語の終わりと
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ああ、あれか。なんで知ってるかは聞かないが、そうだな・・・従姉と親父に教わったんだ」
「従姉と親父?」
「ああ」
ソレイユはオシリスのきき返しに一度だけ頷き、言葉を続ける。
「おれの親父、天宝夜鷹っていうんだが、聞き覚えはある?」
「おいおい・・・有名なホワイトハッカーだろ・・・俺も晶彦も一時期お世話になった」
「おれはずっと剣ばっかりに時間を費やしてきたわけだ、学校にも行ったことがない。さすがにそれはまずいと思ったのか、おれに教育係が付いた。それが従姉なわけだが・・・その従姉が、まぁ、うん、なんていうか・・・無茶苦茶な人でな・・・いろいろ教わったというより、叩きこまれたというほうが正しいかもしれん・・・」
「そこで神話知識やコンピュータのこともか?」
「ああ、神話の方は従姉の趣味、コンピュータのことはこれから必要になるからって言われてな・・・時々、親父にも教わった・・・ハッキングの技術も含めて・・・」
「・・・・・・・」
ハッキングのやり方を普通に教える親がいることにオシリスは呆れ、それが自分の知っている人物だったことを思い直し、まぁあの人だしという言葉で片付けてしまう。それほどまでにソレイユの父親というのは無茶苦茶な人らしい。
「基本がしっかりしてれば応用もお手の物、らしいぞ」
「・・・それでオブジェクト化できるものか?」
「あとは・・・まぁ、勘だ」
「・・・無茶苦茶すぎる・・・」
いまさらながら、ソレイユという異常な存在を再認識するオシリスであった。会話が途切れると、ジェネシアスを名残惜しそうに見た高嶺恭介はソレイユに改めて向きなおった。
「・・・さて、そろそろ時間か・・・改めてだが、クリアおめでとう、ソレイユ。あっちの方に歩いていけばほかの奴らと合流できるはずだ」
「・・・ああ、あんたもなかなか手ごわかったよ」
握手を交わし、オシリスは光となって消えていく。完全にオシリスが消えるとソレイユはオシリスに言われた方へと歩を進めた。少しばかり歩いていくと、そこには見知った顔が三つあった。
「よぉ、お疲れさん」
「「「ソレイユ(君)ッ!?」」」
いきなりあらわれたソレイユに驚く三人だったが、そんなことには慣れているのか特に気にした様子は見せない。ルナたち三人のところまで歩いていき、下を眺めてみるとアインクラッドがジェネシアス同様崩壊を始めていた。
「そういえば、キリト君SAO攻略おめでとう〜」
「いや、お前もかかわってるだろ・・・」
まるで他人事のように言うソレイユに呆れるキリト。ルナとアスナは相変わらずのソレイユに苦笑している。
「・・・・・・それそろ、お別れだな」
「ううん、お別
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ