アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三十四話 舞い降りた漆黒と決着
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いのかは迷うところであるが・・・。
「・・・それは悪趣味な製作者に言ってくれ」
「お前が倒したんだからもういないだろ・・・」
ベガがぼやき、ソレイユがそれに反応し、シリウスがそれにツッコむ。そのやり取りを不毛だと感じたのか、三人は話題を転換することにした。
「それより、この後どうするよ?」
「「帰って寝る!」」
「だろうな。おれもルナが恋しいからな、さっさと帰ることにするわ・・・」
方針が決まれば後は行動するのみ。三人はさっさと帰ろうと転移門に足を進める。その時、ソレイユにメールが届いた。
「うん?誰からだ・・・って、アルゴ?疲れてっから報告は明日にしたいんだけどなぁ」
歩きながら、ぼやきながらメールの確認をするソレイユ。全文を読み終えたところ、彼の表情は今までの疲労が嘘のようだった。
「わりぃ、シリウス、ベガ。急用ができたから先に行くわ」
そういって、ソレイユは転移門の方へ走り去っていく。それを特に何かを気にする様子もなく見ていた二人はソレイユの急変について語り合っていた。
「ルナちゃんがらみかな?」
「多分な。あいつがあんなふうになるのはそれしか思い浮かばないだろ?」
「そうだよね・・・・・・あのソレイユが夢中になる人か・・・会ってみたいなぁ」
「そうだな」
◆
第七十五層 コルニア転移門広場
蒼い光と共に現れたのは、第一層の転移門を使用したソレイユ。七十五層に着くなり誰かを探すようにキョロキョロとあたりを見回している。
「やっと来たカ。待ちわびたゾ」
目的の人物の方から声をかけてきたため探す手間が省けたソレイユは、その人物に駆け寄り、いつもより忙しい口調で口を開いた。
「悪い、走りながら話していいか?」
それを首肯することで了承したのは≪鼠のアルゴ≫。二人は七十五層の迷宮区に向かって走り出した。走りながら二人は持っている情報を交換し合う。
「ソー君が生きているということハ、無事ジェネシアスをクリアできたんだナ?」
「ああ。いくつか確証が得られたものもあった」
「ほウ。ぜひ聞かせてほしいものだナ!」
「ああ、もちろん。まず、おれが前に言った仮説を覚えているか?」
「ヒースクリフが茅場晶彦かもしれないというあれカ?」
「そう、それだ。それの裏が取れた。ヒースクリフは茅場晶彦だ」
「それ事実なラ、これから大変なことになるナ・・・!」
「これからがあれば、な・・・」
「どういう意味ダ?」
「さぁな」
「・・・ソー君らしい答えだナ。それより、なんでこんな急いでいるんダ?」
「まぁ、いやな予感がするとしか言いようがないな」
「また、ルーちゃん関係カ?」
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