アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三十二話 骸骨の刈リ手と魔王の正体
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しまったプレイヤーのHPが勢いよく減ったと思ったら、止まることなく全損した。不快な音と共にポリゴン片となって消えていくプレイヤー。その光景をキリトたちは目を見開いて見ることしかできなかった。
「一、撃・・・っ!!」
「こんなの・・・無茶苦茶だわ・・・」
ルナとアスナのかすれた声が響く。一撃必殺をなしたスカルリーパーが雄叫びを上げると、新たな一団に向かって突進していった。
「う、うわあああ――――!!」
悲鳴を上げながら逃げ惑うプレイヤーたち。そんなプレイヤーたちを嘲笑うかのようにスカルリーパーは鎌状の腕を再度振り上げながら逃げ惑うプレイヤーたちに襲い掛かっていく。鎌が振り下しプレイヤーを刻み込もうとした瞬間、その間に人影が割って入った。
「・・・・・・・くっ!!」
スカルリーパーの攻撃をいなそうとするがなかなかうまくいかず、押し負けてしまう。そのまま、標的を変えたスカルリーパーはルナに向かって鎌を振り下すが、巨大な盾を掲げ、阻むものがいた。血盟騎士団団長、≪聖騎士≫ヒースクリフ、その人であった。
「どうかね、ルナ君?」
「無理、ですね・・・あれをいなすのは至難です」
「そうか・・・」
鎌を防ぎながら会話するヒースクリフとルナ。だが、自分の鎌が防がれたことなど気に留めず、他の逃げ惑うプレイヤーに向かって鎌状の腕を振り下していく。それを防いだのは黒衣の二刀流剣士だった。
「ぐっ!?」
しかし、受け止めたはいいがあまりの攻撃の重さに膝をついてしまう。そんな必死に鎌を受け止めるキリトを助けたのは純白の光芒を引いて空を引き裂いた細剣だった。細剣の攻撃を受け、勢いが緩んだすきにキリトは全身の力を振り絞って鎌を押し返した。
「二人同時に受ければ―――いける!私たちならできるよ!」
「―――よし、頼む!鎌はおれたちが食い止める!!みんなは側面から攻撃してくれ!」
キリトの声にようやく呪縛が解けたようで、各々雄叫びを上げ武器を構えながら突進していく。
「ルナ君、君は攻撃隊の指揮を頼む」
「わかりました」
団長の指示に一言だけ返事をすし、その場から素早く離脱し攻撃隊に加わるとすぐさま指揮をとり始める。ヒースクリフとキリト&アスナが攻撃を受け、ルナが指揮をするなかクラインたち攻略ギルドやソロプレイヤーたちがスカルリッパーの側面から攻撃を仕掛けていく。それでも、スカルリーパーのHPは少しづつしか減少しない。攻略組にとって長い長い戦闘が行われた。
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戦いは一時間にも及ん
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