アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三十二話 骸骨の刈リ手と魔王の正体
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、アスナとルナは涼しい顔で敬礼、キリトとクラインは数歩下がった。一度おれたちに頷くと、集まった攻略組の面々に対して言葉を発した。
「欠員はないようだな。よく集まってくれた。状況はすでに知っていると思う。厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。――――解放のために!」
次いで、ヒースクリフのカリスマ性に舌を巻いているキリトにふり向くと、かすかな笑みを浮かべながら口を開いた。
「キリト君、今日の戦いは頼りにしているよ。≪二刀流≫、存分に揮ってくれたまえ」
その言葉に無言でうなずくキリト。ヒースクリフは改めて攻略組の面々にふり向くと、回廊結晶を起動させ、
「では、出発しよう」
その言葉と共に開かれたコリドーへと足を進める。それに続きアスナ、ルナ、キリトといった攻略組の面々も潜っていく。次の瞬間には、広い回廊に出ていた太い柱が列をなし、その先には鏡のように磨かれた何とも言い難い嫌な雰囲気を醸し出している扉があった。
「皆、準備はいいかな。今回、ボスに関する情報は一切ない。我々KoBが攻撃を食い止めている間に可能な限りパターンを見切り、柔軟に対応してほしい」
参加者全員が無言でうなずく。
「では――――行こうか」
その言葉と共に扉は開かれた。ゆっくり扉が開く中、クラインの声が響いた。
「これに勝ったらよ、ソレイユに自慢してやろうぜ!」
「おもしろいな、それ」
「よし、俺も乗っかってやるよ!」
キリトが悪戯っ子のように笑い、エギルもその話に乗りかかる。アスナはもう・・・といったように呆れ、ルナに至っては苦笑いをしながら一言だけ口にした。
「じゃあ、生きて帰らないとね」
その言葉に頷く四人。そこにヒースクリフの声が届いた。
「―――戦闘、開始!」
その言葉が響き渡ると同時になだれ込むようにボス部屋に入る攻略組の面々。全員が入り終えると、扉は閉じ消失する。ボスの姿が見えず全員が緊張する中、周りを見渡していたルナは咄嗟に上を向いきながら叫んだ。
「上っ!!」
その叫びに従って全員が上を向くと、ドームの天頂部に骨で出来た鎌状の腕を持つ巨大なムカデが張り付いていた。
≪The Skullreaper≫
そう表示された名前と共に五つのHPゲージが表示される。攻略組の全員が度肝を抜かれた中、スカルリーパーは両足を天頂部から離し、真上に落下してきた。
「固まるな!距離を取れ!!」
度肝を抜かれ、凍り付いていた面々にヒースクリフが喝を飛ばすと、我に返った面々が散り散りに散っていく。逃げ遅れた数名がキリトの指示で避難しようとしたが、スカルリーパーが着地と同時にその数名に鎌で攻撃を仕掛けた。避けることもできず、攻撃を喰らって
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