アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三十二話 骸骨の刈リ手と魔王の正体
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みごとをした。
「アルゴ、一つ頼みたいことがあるんだけど・・・」
前置きをして、ルナは改めて口を開く。
「ソレイユに連絡が付くようになったら、出来るだけ早くこのことを連絡してほしいんだけど・・・」
「このこととハ、ボス攻略のことカ?」
アルゴの疑問にルナは真剣な表情で頷く。少し考えた後、アルゴは頷いた。
「わかっタ。そのお願い、オネーサンが引き受けたヨ!」
その言葉を聞くとルナは一度だけ頷き、振り返ることなく集合場所に走っていった。遠ざかる背中を見ながら、アルゴはポツリと誰にも聞こえないように呟いた。
「相変わらず、どんな時でも自分を貫くんダナ・・・ソー君ハ・・・」
◆
ルナが集合場所に行くと見知った顔がずらりと並んでいた。ここにいる全員が今の攻略組を支える主戦力メンバーであり、このアインクラッド脱出のための希望でもあった。ルナの姿を見た血盟騎士団団員たちは敬礼をし、ルナもそれに応えているとお世話になっている故買屋と最近知り合った野武士面の侍がいた。
「こんにちは、エギル、クラインさん」
「おう、久しぶりだな、ルナ」
「おうっす、ルナさん」
ルナのあいさつに応えるエギルとクライン。そんなとき、キリトとアスナがこの集合場所に現れた。二人が歩み寄ってくると、目礼を送るものやギルド式の敬礼を送ってくるものもいた。それに気ごちない仕草で敬礼を返しているキリト。そんな二人にルナ、エギル、クラインは近づき、クラインがにやにや笑いながらキリトの肩を叩いた。
「よう!」
「なんだ・・・お前らも参加するのか」
「なんだってことはないだろ!」
キリトの言葉に反応したのはエギルだった。憤慨したような声を上げるエギルだったが、その声を遮るようにクラインの疑問が割り込んできた。
「そういや、ソレイユの奴はどうしたンだよ?」
その質問に答えたのは当然のごとくルナだった。
「長期のクエスト中だって・・・」
肩を竦めながら答えるルナの言葉に少し重い雰囲気がのしかかる。いまや、攻略組の主戦力に数えられているソレイユ。何を考えてるかわからないし、気まぐれな性格ゆえに敬遠する者も多いが、その実力は誰もが認めるほどであり、ましてや、クラインやエギルといったソレイユと付き合いのあるプレイヤーからしてみれば、仲間して戦うにあたってとても頼もしい存在である。
そのソレイユが不在ということを聞き、若干雰囲気を落としたクラインたちだったが、転移ゲートからヒースクリフを含ま多数名が現れると、今までの雰囲気が一変して気を張った雰囲気へと変わった。
モーゼの十戒のごとく人ごみを割り、その中心を数名の部下を連れ威風堂々と歩いていくヒースクリフ。キリトたちのところまで来ると立ち止まり
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