第八十三部第三章 今だ目覚めずその十八
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「もう終わりだろ」
「権力もなくなって」
「そしてお金も減ってな」
「お金は生きものなので」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「マスコミからな」
「お金がどんどんなくなっていって」
「今に至ったんだよ」
「それでマスコミが力持ったままだと」
「サラーフみたいになるんだよ」
「今サラーフのマスコミって」
「酷いのは解体されただろ」
アッディーンがそうさせたのだ、調べた結果マスメディアの多くの企業が企業ぐるみで悪質な犯罪を多く行ってきたことが判明したからだ。
「悪質な奴は全員銃殺になってな」
「屑は処刑するしかないですね」
「ああ、これが連合だとな」
「物凄い処刑になりますよね」
「よくて火炙りでな」
あくまでよくて、だ。
「恐竜の餌とか凌遅刑とかな」
「えげつない処刑で殺されますね」
「それが連合だからな」
「凶悪犯には容赦しなくて」
「それでそこまでするからな」
「あそこはもっと酷いですね」
「こっちは銃殺でな」
この刑罰でというのだ。
「止まるからな」
「いいですよね」
「コーランは惨い処刑も止めているんだよ」
「それもアッラーの思し召しですね」
「人は残酷な一面もあるんだよ」
このことは否定出来ないというのだ。
「どうしてもな」
「連合の処刑とか」
「エウロパもな」
連合の処刑の残虐さを常に批判するこの国もというのだ。
「酷い歴史あるだろ」
「魔女狩りですね」
「あんなことするとかな」
「相当残酷ですよね」
「何だよあの拷問と処刑は」
先輩公務員は眉を顰めさせてこうも言った。
「無茶苦茶だろ」
「人間よくあそこまで出来るかっていう位の」
「とんでもないものだろ」
「ですよね」
新入り公務員は先輩のその言葉に頷いた。
「あれは」
「足に杭打つとかな」
「木の板と板の間から」
「あんな拷問したらな」
それこそというのだ。
「骨までぐしゃぐしゃになってな」
「細胞から再生させないと二度と歩けないですよね」
「昔はそんな技術なかったからな」
医科技術にというのだ、魔女狩りの当時にそうした技術なぞ存在する筈もない。若しおかしな神父が見ればそれだけで魔女に思われる。
「だから一旦そんな拷問受ければ」
「足がどうにならないくなって」
「歩けなくなる、他の拷問もな」
「魔女狩りは酷かったですね」
「もうそれこそ人間何処まで残酷になれるか」
「そうしたお話ですよね」
「死刑もな」
尋問という名の拷問から自白を聞き出した後のお決まりのコースの最後に来るこれもというのである。
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