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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第103話 メルクの語る真実!メルクの星屑をゲットだぜ!
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たのだろう。


「イ、イッセー!それは本当か!?」
「本当ですよ、俺達だって最初聞き取りにくそうにしてたでしょう?」
「てっきり顔をこわがっとるものかと……」
「なんでですか!?」


 いやまあ確かにいかつい顔してるけど!?


「いつも他人に話しかけてどんな反応されていたんですか?」
「皆反応しなかったのでな、私の顔が怖いのかと思っておったわ……そういえば龍さんもお主らのような反応をしておったな」
「なんでそこで気が付かないんですか……」


 お茶目なのか天然なのか……仕事以外にそこまで関心を向けないのか?


「し、しかしまさかルキが何も聞こえていなかったとは……思い返せば小さい頃はよく私の顔に頭を寄せてくれていたから甘えてくれていると思っていたが、今思えばあれは声を聞き取ろうとしていたのかもしれないな……」
「成程、ルキも昔は喋ってないかと聞き取ろうとしていたんだな」


 見た感じルキはグルメ細胞を持っていなさそうだったしそうなれば身体能力は普通の人間と変わらないはずだ。ましてや子供の時なら余計に聞こえなかっただろう、なにせグルメ細胞を持つ俺や悪魔の皆ですら微かに聞き取れたくらいだからな。


 今なら鍛えているから普通の人間よりは耳もよくなっていそうだが、多分ルキの中でメルクさんは寡黙で滅多に喋らないというイメージが出来上がってしまったから諦めてしまったのだろう。


 もしくは思春期の女性でもあるので無意識に顔を寄せるのを避けてしまったのかもしれないな。


 色んな要因が重なってこんなすれ違いが起きてしまったのだろうがそれにしてもなぁ……


「なんてことだ……私は安心して6年間仕事をしていたがルキはその間ずっと私の帰りを待っていたと言うのか……こうしてはおれん、早く帰ってルキを安心させてやらねば……!」


 メルクさんは立ち上がると外に出ようとするがふと足を止めた。


「し、しまった……!今作っている包丁は少しの時間でも手入れをしないで放置すると切れ味が劣化する素材で作っているんだった!だ、だがルキをこのままにしておくわけには……!」


 どうやらこの場から離れることが出来ないみたいだな。アカシアのフルコースのサラダ『エア』をさばく包丁は親父が必要としている物……親父の様子を見るに多分そこまで時間は残されていないはずだ。


「メルクさん、俺達が貴方の無事を伝えておきますよ。だから安心してください」
「ほ、本当か……!?」
「はい。それにルキは立派に仕事をしていますよ、なにせこの6年間メルク包丁は相変わらずの人気を持っていますからね。みんな満足していますよ」
「そうか、ルキは立派にやってるんだな……それなら安心した」


 
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