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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第86話:お説教?あなたが!?
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言うと、手元のグラスの水をぐいっとあおった。

「ところで、事件の捜査のほうはどうなってんだ?」

俺がそう訊くと、はやては眉間にしわを寄せる。

「フェイトちゃんたちが頑張ってくれてるけど、全貌はまだまだ見えへんね。
 スカリエッティは事件に関する限り完全黙秘やし、
 戦闘機人も肝心なことを知ってそうなんは軒並み非協力的。
 何人か協力的なんはおるからそこから得た断片的な情報を
 組み合わせてるとこ」

「ゲイズ中将は?」

「あっちは素直やね。もともと、世界を守るためにやむなく・・・って
 感じで手を染めたようなところがあるから。
 にしても、規模が大きすぎてまだまだ何がなにやらさっぱりよ」

「そっか・・・。そういえば、戦闘機人ってこの後どうなるんだ?」

「捜査協力を拒否した奴は軌道拘置所送り確定やね。
 協力的なんでも社会的常識を知らん奴ばっかりやから、
 何カ月か何年かはわからんけど更生プログラムを受けて、
 その後は管理局にご奉公の身の上やろうね」

「ま、そんなとこだろうな」

「気になるん?」

はやてはそう言って俺の顔を覗うように見る。

「まあ、それは・・・な」

「ほんなら、明日ちょっと私とドライブでもどう?」

はやてはそう言って柔らかな笑顔を浮かべる。

「はあ?」

「協力的な戦闘機人からはほぼ証言を取り終えたから、
 もう更生プログラムが始まってるんよ」

「そうなのか?」

「うん。そやから、気になるんやったら明日にでも見に行ってみる?」

「そうだな・・・行こうか」

「わかった。ほんなら10時に出よか」

「了解。車は俺が出すよ」

「頼むわ。ほんなら、お休み」

「おう、また明日な」

はやては立ち上がって食堂を出て行った。

(戦闘機人・・・か。どんな連中なんだろ)

俺は急に決まった明日の予定に思いをはせながら、少しさめてしまった
夕食に再び手をつけ始めた。


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