暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第85話:B・R
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
は俺に向けた目を大きく見開く。

「っつーことは・・・罠か!?」

「ご明察。たぶん2人を誘導した先に設置型バインドでも仕掛けてるんだろ。
 で、高威力の射撃かダガーモードで撃墜ってハラだろうな。
 っと、スバルはたぶん罠にハマるな」

そう言って俺は再びモニターに目を向ける。
幻影からの射撃に対して、スバルは弾き飛ばしながら幻影に向かって一直線に
向かっていく。
 
『でやぁぁぁぁっ!』

ずいぶん引いた位置にあるサーチャーにまで届くような声を上げて、
スバルは幻影に向かって拳を突き出す。
次の瞬間、ビルの屋上にいたティアナの幻影は掻き消え、
スバルの攻撃はビルに命中して屋上を破壊し大きな砂煙を上げる。
それは、ティアナの本体が隠れているビルの屋上だった。

その時だった。訓練スペースの監視システムが警報を鳴らす。

「何だ?・・・え!?巨大な召喚反応だと!」

ヴィータの声に反応して俺はすぐさま戦術モニターに目を向ける。
すると、スバル達3人がいるあたりに巨大な何かが召喚されつつあった。

「・・・ウソ・・・だろ・・・」

俺とヴィータが目を丸くして見つめるモニターの先にあるもの。
それは真竜・ヴォルテールの姿だった。
ヴォルテールは大きく息を吸うようにその巨体をそらすと、
次の瞬間に、巨大な炎をその口から吐き出した。

「・・・マジでやりやがった・・・」

撃墜判定を告げるウィンドウ相次いで表示される。
俺はしばし呆気にとられていたが、我に返ると4人に通信を送る。

「訓練終了。勝者はキャロ。って・・・キャロ以外には聞こえてないか・・・」

モニターには笑顔を浮かべてフリードに跨るキャロと、
ヴォルテールの攻撃によって気絶した他の3人の姿が映っていた。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ