第四章
[8]前話
「野球視て法政大学に行く様に言ってくれたのよ」
「自分の出身校にか」
「生まれ故郷だからお話聞いていて」
「山本さんの評判をか」
「それでお家にお邪魔して」
「それからか」
「山本さんを大学に進学する様に言ってよ」
その法政大学にだ。
「山本さんそこで活躍してね」
「カープにドラフト一位で指名されてか」
「そこからプロ野球選手になったから」
「千佳も知ってるんだな」
「あの人のことをね」
「広島にいなくてもか」
当然呉にもだ。
「まあホークス南海の時は大阪でな」
「神戸と同じ関西ね」
「一応な、けれど阪神であまり接点なくてな」
「お兄ちゃんはなのね」
「鶴岡さんが凄い人なのは知ってるよ」
このことはというのだ。
「歴代監督の勝利数一位でな」
「何度もリーグ優勝してね」
「その頃のホークスを支えた人だからな」
だからだというのだ。
「もうな」
「知ってるのね」
「阪神ファンの僕でもな」
それこそというのだ。
「知ってるさ」
「そうなのね」
「けれどな」
それでもとだ、寿は千佳に言った。
「お前位にはな」
「知らないのね」
「ああ、けれどカープに関係あるならか」
「私も知ってるわ、それでね」
千佳はさらに話した。
「そうしたこともネットでね」
「知ることが出来るんだな」
「広島や呉にいなくてもね」
「そうなんだな」
「そうよ、ネットは便利でしょ」
「ああ、野球のことを勉強するにもな」
「お兄ちゃんも前から有効に使ってたけどね」
妹は兄のこのことも話した。
「それじゃあね」
「ああ、これからはな」
「これまで以上にね」
「ネットを使っていくな」
こう妹に言った、そうしてだった。
寿は実際にネットをこれまで以上に駆使して阪神のことを知っていった、関西にあってもそこから離れた関西のことも積極的に知っていった。そうしてネットの有難さをあらためて実感したのであった。
ネットだと地元でなくても 完
2023・2・24
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