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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第81話:屋上の密談
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10分後・・・
俺とはやて・フェイトは屋上にいた。
俺はベンチに腰を下ろすと入院衣のポケットからタバコを取り出し
口にくわえて火をつける。

「ゲオルグ、ここ病院なんだよ」

俺の前に立つフェイトがたしなめるような口調で言う。

「1本くらい勘弁しろよ。ずっと病室に缶詰めだったんだ」

そう言って肺に吸い込んだ煙を空に向かって吐き出す。
数分かけて一本吸い終えると、携帯灰皿に吸殻を収めてポケットに押し込む。

「久々に吸うとやっぱりちょっとクラっとくるな・・・」

「いっそのことこれをきっかけに禁煙したらええんちゃう?長生きしたいやろ」

俺の隣に座ったはやてが口元に薄笑いを浮かべて言う。

「ご忠告は真摯に受け止めさせてもらうよ。
 ま、長生きしたいなら今の仕事から足を洗うのが一番だけどな」

「それはごもっともやね」

肩をすくめて軽い冗談で返すと、はやては小さく声を上げて笑いながら
同じく冗談を返す。
ひとしきり軽いやり取りを終えたところで俺は意識を切り替える。

「で?なのはに要らない気を使わせてまであいつのいないところでしたい
 話ってのはなんだ?」

俺がそう言うと、はやてとフェイトも真剣な表情になる。

「いろいろあるんやけど、まずはなのはちゃんの話からやね。
 なのはちゃん、ああ見えて結構重症らしいんよ。
 えーっと、ゆりかごの中での話ってどこまでしたっけ?」
 
「なのはとヴィヴィオが戦ったって話しか聞いてないぞ」

「そっか。実際のところは私も現場にいたわけやないからわからんねんけど、
 レイジングハートの記録によると、ヴィヴィオがレリックと
 融合させられてたらしいんよ」

「レリックと融合!?なんで?」

「ユーノくんの話は覚えてる?ゆりかごの起動には古代ベルカの王族としての
 特殊能力が必要やって」
 
「ああ、覚えてる」

「ヴィヴィオは聖王のクローンやけど、そのままでは特殊能力は
 発現してへんかったんよ。で、スカリエッティはヴィヴィオに
 その特殊能力を発現させるためにレリックと融合させたんやないか?
 っちゅうのが本局の推論。まだ確証はないけどな」

「・・・なんつーマッドな発想だよ」

俺は両手を強く握りしめて、何とか怒りを抑え込む。

「そやね。加えて、なのはちゃんを敵と思い込ませる催眠も掛けられてて
 結果として、助けに来たなのはちゃんと戦闘になった・・・」

はやてはそこで一旦言葉を切った。
はやての顔を見ると、その横顔には辛さと怒りが入り混じったような
なんともいえない表情をしていた。

「で、ヴィヴィオとの戦闘では相当な無理をしたみたいで、
 ゆりかごから出てきて、アースラに
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