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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百三十三話 完禁オージ その1
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第二百三十三話 完禁オージ その1
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。
深夜、カエデが監禁されている独居房の天井に巨大な黒いシミができる。
そして、その黒いシミから、完禁オージとキリカが出現する。
日本リンクマスター協会の地下に監禁・拘束されているカエデの前に、完禁オージとキリカが姿を表す。
「久しぶりね、オージ...今まで、いったいどこで、何をしていたのかしら...私は、私がここに閉じ込められたときに、真っ先にあなたに助けを求めたというのに...」
「すみません、先生...病院の仕事のほうが忙しくて...」
そう、カエデの生徒である完禁オージはカエデから授かった癒しの狂撃波動を利用して、都内で心療内科ハートクラッシャーを営んでいるのだ。
「それと、キリカちゃん、私がたのんだお仕事、失敗しちゃったみたいね...」
カエデの指摘に、キリカは自身の死を覚悟する。
「す...すみません、リョウタロウの裏切りを予測できませんでした...」
「それで、ボロボロになったところをオージに助けてもらったの?」
「はい...」
「人質までとって、この有様...みじめにも程があるわね...」
キリカが任務の失敗について、茶化されるのは、カエデとオージ、今日で二回目だった。馬鹿にされたキリカは口には出さないまでも、殺意をカエデに向ける。
「あら...怖い顔...まぁ、今日はもう、いいわ...でも、あなたを見ているとテツヤを思い出すわね...」
「テツヤ...?」
「そう!キリカちゃん、今度はあなたにテツヤを探してもらおうかしら?」
「そのテツヤって人も、先生の生徒なの?」
カエデの代わりにオージが答える。
「ええ、テツヤの狂撃波動は我々の力と少し変わっているんです、わかりやすくいえば、テツヤだけは、先生を裏切っても、先生の粛正の対象にはならない...」
「それって、つまり、敵でしょ?とても私たちの仲間になるとは思えないけど...」
「キリカちゃん...私はなにもテツヤを仲間にしろだなんて、一言も言ってないわ...私がキリカちゃんに頼みたいのはテツヤの暗殺よ...」
「次、失敗したら、私はどうなるの?」
「別にどうもしないわ、先生が生徒に意地悪をするわけないでしょ?」
マサタカ同様、カエデの真意を感づいているオージは視線をカエデから、そらしてしまう。
(先生の言っていることは嘘だ...来るべき日がくれば、僕たち生徒は皆、先生から力を抜き取られて、死んでしまう...)
オージの表情から何かを察したカエデは、オージに優しく微笑みかける。
まるで、オージの心を見透かしているかのように。
「オージ、
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