ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
15.再び
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ヘイム・オンラインのな」
なぜ、アスナがまだゲームの中に?
エギルがゲームのパッケージを裏返す。そこには、アルヴヘイム・オンラインのマップの全体図が描かれている。
「《世界樹》.....というそうだ」
地図に描かれる中央の木を指差す。
「この木の上の方に伝説の城があって、プレーヤーは九つの種族に別れ、どの種族が先に城に辿り着けるかを競ってるんだと」
「飛んで行けばいいじゃんか」
「何でも、滞空時間ってのがあって、無限には飛べないらしい。でだ、体格順に五人のプレーヤーが肩車してロケット式に飛んでみた」
「お........なるほどね。バカだけど頭いいな」
「確かにな」
「それでも、世界樹の一番下の枝にさえ届かなかったが、何枚かの写真を撮った。その一枚に奇妙なものが写っていた」
エギルは、再び写真を取り出す。
「鳥籠......?」
「その鳥籠を解像度ギリギリまで引き伸ばしたのが、これってわけだ」
それが、アスナらしき人物が写る写真だ。
「でも、何でアスナがこんなこところに?」
キリトがパッケージの後ろを見て何かに気づく。
「《レクト・プログレス》......?」
キリトは怖い顔をしたのち、エギルの方を見る。
「エギル......このソフト、貰っていっていいか?」
「構わんが......行く気なのか?」
キリトがソフトをバックに入れると帰る準備をし始める。
「この眼で確かめる」
キリトは少し、ニッと笑って言う。
「死んでもいいゲームなんてヌルすぎるぜ」
エギルは、呆れた様な顔をする。
だが、キリトはもう覚悟を決めている。コーヒーを一気に飲み干すと、ガシャン!、と音を立ててコーヒーを置く。
「.......ハードを買わなくちゃな」
「ナーヴギアで動くぞ。アミュスフィアはナーヴギアのセキュリティ強化版にすぎない」
「そりゃありがたい」
「助け出せよ、アスナを」
エギルが拳を突き出す。
「そうしなきゃ、俺たちの戦いは終わらねぇ」
「いつかここでオフをやろう」
キリトとエギルは拳を合わせる。
そして、キリトは店から走るように出て行く。キリトが消えた店内に沈黙が少し起きる。
「お前は、行かないのか?」
「.........行くさ。今度こそ、キリトの背中を守るって決めたんだからな」
エギルは何も言わず俺に拳をを突き出す。俺もそれに答えるように拳を突き出し、合わせる。
(今度こそ、守ってみせるからな!!)
急いで俺は、家へと帰る。
そして自分の部屋に入るや否や棚の上に置かれている少し傷がつくヘルメット状の機械........ナーヴギア
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