第八十七話 純文学は娯楽かその五
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「モーツァルトもね」
「多いわね」
「そうした人が作曲者で」
「偉人になってるけどね」
「全然偉そうじゃないし」
彼の人生を調べてみると、というのだ。
「確かに天才だけれど」
「そこも長嶋さんと一緒ね」
「長嶋さんなんてプロ野球選手じゃなかったら」
「滅茶苦茶変な人よね」
「その長嶋さんタイプなら」
それならというのだ。
「モーツァルトはね」
「偉くないのね」
「そうでしょ、というか当時の人何か大層なものとしてね」
そう考えてというのだ。
「モーツァルトの音楽聴いてた?」
「娯楽よね」
同級生もそれはと答えた。
「やっぱり」100
「そうでしょ、だったらね」
「モーツァルトもなのね」
「それでクラシックも」
この音楽のジャンル自体もというのだ。
「楽しんでよ」
「聴けばいいのね」
「そうでしょ」
「そんなものなのね」
「軽音楽、ロックとかポップスもね」
「クラシックと変わらないのね」
「そうじゃない?演歌も」
こちらの音楽もというのだ。
「結局ね」
「娯楽で」
「クラシックとね」
「変わらないのね」
「何でクラシックを聴くか」
そもそもというのだ。
「やっぱりあれでしょ」
「楽しむ為ね」
「そうでしょ、奇麗だったり恰好よかったりね」
「そんな音楽を聴いて」
「実際クラシックでも好きな曲って誰でもあるでしょ」
「そうね」
同級生もそれはと答えた。
「モーツァルトだとトルコ行進曲がね」
「あんた好きなのね」
「あの曲がね」
「私はフィガロの結婚の序曲よ」
咲も自分が好きなモーツァルトの曲を話した。
「あの曲がね」
「咲っち好きなの」
「聴いていて楽しいから」
だからだというのだ。
「あの曲好きなのよ」
「そうなのね」
「こうしてね」
実際にというのだ。
「好きな曲もあるし」
「クラシックにも」
「当然ロックやポップスでもね」
「好きな曲あるし」
「もうね」
「音楽でもなのね」
「どんなジャンルでもね」
クラシックでも何でもというのだ。
「娯楽なのよ」
「そうなのね」
「難しいこと考えないで」
それでというのだ。
「芸術とか教養とか」
「それで読んで聴けばいいのね」
「そうでしょ、三島が影響受けたギリシア神話も」
こちらもというのだ。
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