暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とタキタロウ
第十一幕その五

[8]前話 [2]次話
「あの剥製を見ると」
「イワナですか」
「そう言われますか」
「そうなのですか」
「そのことは」
「はい、そして」
 それでというのです。
「そちらに分類すべきでは」
「生物学的に」
「タキタロウはイワナだと」
「そう分類すべきですか」
「イワナ属に」
「そうでは」
「いないという人すらいますが」 
 その実はというのです。
「これはないですね」
「はい、実在しますね」
「タキタロウは」
「このことは間違いないです」
「目撃例も僅かですがあり」
「また食べた人もいてです」
「剥製もありますので」
 皆実在しないという説は否定します、見ればスタッフの人達はどの人もタキタロウは実在すると主張しています。
「魚群探知機でも反応がありました」
「今回何度もしましたが」
「ドリトル先生もされて」
「僕達もしましたが」
「常に反応がありました」 
 魚群探知機にというのです。
「水深三十メートルから五十メートル辺りで」
「大型の生物の反応がありました」
「それも幾つも」
「酸素濃度を見ても存在出来ます」
「タキタロウはいます」
 大鳥池にというのです。
「それは間違いないです」
「実在しないなぞ言えません」
「決してですね」
「全くです」
「しかし具体的にどういった生物か」
 このことを今お話するのでした。
「それがわかりませんね」
「イワナかマスか」
「そして詳しい生態もわかっていません」
「実在を断言出来ても」
「それでもです」
「僕もです」
 先生もお話しました。
「残念ですが生態まではです」
「わかりませんね」
「イワナ説を言われても」
「それでも」
「水面には殆ど出ませんし、ただ」
 先生は皆にお話しました。
「肉食ですね」
「イワナやマスと同じく」
「そうなのですね」
「そのことは間違いないのですね」
「はい、鯉の様に雑食ではなく」 
 このお魚と違ってというのです。
「そうですね、湖の生きものにも聞きましたが」
「先生はあらゆる生きものとお話出来ましたね」
「生きものの言葉をご存知なので」
「そうでしたね」
「それをアルファベットで表してもいますが」 
 そうして学会に発表もしています。
「あらゆる生きものの言語がわかりますし」
「喋れますね」
「そうですね」
「だからですね」
「彼等とお話をして」
 そうしてというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ