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ドリトル先生とタキタロウ
第十一幕その二

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「そう考えるとね」
「ソウギョ説はないね」
「ちょっとね」
「この説はね」
「ないんだね」
「僕が思うにね、あとはね」 
 先生はさらにお話しました。
「イトウ、イワナ、ヒメマスがあるよ」
「どれも大型のだね」
「そうしたものだね」
「それがあるのね」
「そうなんだね」
「これは頷けるけれど」
 それでもと言う先生でした。
「あの剥製を見るとイトウはね」
「ちょっとないんだ」
「そうなんだね」
「先生はそう思うのね」
「外見特に頭の形が違うよ」
 そこがというのです。
「どうもね、ソウギョもそうだけれどね」
「そうそう、ソウギョって穏やかな感じで」
「イトウもよね」
「けれど剥製のタキタロウって険しい感じだよ」
「お口が特にね」
「そうだね、それを見るとね」
 どうしてもというのです。
「ソウギョもないしイトウもね」
「ないんだね」
「そちらも」
「そうなのね」
「マス淡水生のそれかはね」
 これはというのです。
「まず海水性はないね」
「サケとマスのその辺りの区分難しいんだよね」
「実は」
「そこは議論があって」
「中々言えないんだね」
「うん、けれどね」
 それでもというのです。
「海水性のマスとはね」
「思えないよね」
「この湖海から遠いし」
「マスもいるにしてもね」
「あんな大きなお魚が遡るか」
「ちょっと考えられないのね」
「僕としてはね、だからね」
 それでというのです。
「海水性のマスはないよ」
「そうだね」
「じゃあマスだとしたら淡水生ね」
「そこにずっといる」
「そうしたお魚だね」
「この大鳥池に」
「そうだよ、それと新種の古代魚説もあるよ」
 こちらもというのです。
「これがね」
「まだ未発見の」
「古代魚なんだ」
「大型の」
「そんな説もあるんだ」
「うん、ただこちらはね」 
 先生はどうかというお顔になって首を傾げさせつつお話しました。
「どうもね」
「ないよね」
「流石に」
「ちょっと荒唐無稽?」
「そんな説だね」
「未確認動物にはよくあるね」
 こうも言う先生でした。
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